お出かけ。 ページ20
予定通り、家族揃って少し遠くのデパートにやって来た。
最初はみんなで買い物したりご飯食べてたりしていたが、途中から女性陣と男性陣で見たいものがわかれてきて、別行動になった。
「一花ちゃーん!これ絶対一花ちゃんに似合うわよ。」
『うん、荷物増やしたくないからかわないよ〜。』
…これ、家族で出かけた意味なくないか。
と思いながらお母さんをほったらかしていると、気になるものを見かけた。
ゴールドのオシャレなネクタイピン、男物。
新一好きそうだな〜と思ったが、どうせもうすぐ小さくなってネクタイが蝶ネクタイになってしまうから、必要ないかと諦める。
「それ、買わないの?」
『うわっ!!』
いつの間にかお母さんが後ろに立っていた。
『脅かさないでよ、ビックリしたなぁ〜。』
「そんなことより、それ、新ちゃんに買おうとしたんじゃないの?買えばいいじゃない。」
『いや、それは…。』
私が煮え切らない態度を続けていて痺れを切らしたのか、勝手にお母さんが買って私に押し付けてきた。
「はいこれ。ちゃんと渡しなさいよ。」
『…はーい。』
――――
「家族で出かけた意味なかったな。」
『それな。』
その後、すぐに新一とお父さんと合流し、そのまま家に帰った。
でもまあ、楽しかったし別にいいだろう。
「あっ、そうだねーちゃん。これやるよ。」
家に帰って夕飯を待っている時、新一に白い袋を渡させた。
『えっ?貰っていいの?』
「だからあげるって言っただろう。」
じゃあ遠慮なくと貰った袋を開けたら、そこには赤い花がついているパッチンどめがあった。
『へー。新一って結構女物のセンスあるんだね。』
「本当はネックレスにしようと思ったんだけど、父さんにそれは彼氏が彼女にあげるものだって言われて買えなかったんだよ。」
『…お父さんなら言いそう。』
別にネックレスでも良かったんだけどなー。まあ、それは蘭ちゃんにでもあげてください。
『私からもこれ、ネクタイピン。制服ネクタイだし、使ってよ。』
「おお!ありがとな。」
お互いにプレゼント交換をしたせいで、明日から本当に離れ離れなんだなという実感が沸いてきて、少し寂しくなったりした。
取り敢えず、今日もらった髪飾りはこれから先毎日付けようと心に決めた。
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りんご - やっばり、慧くんは相馬たかしをイメージしていたのですね!! (2017年4月17日 0時) (レス) id: f8e55a06ed (このIDを非表示/違反報告)
カヤちゃん - ハルさん» いえいえ(*^^*) (2017年2月16日 20時) (レス) id: 75dc59c505 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - そうですか。勘違いしてすみませんでした (2017年2月16日 17時) (レス) id: 87f773fa19 (このIDを非表示/違反報告)
カヤちゃん - ハルさん» 私が作品を訂正するのは誤字脱字があった時や文脈が可笑しかった時なので多分勘違いです^^; (2017年2月16日 15時) (レス) id: 75dc59c505 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 以前読んだ時は慧くんはベルモットの息子って言う設定で組織の何らかの事件に一花ちゃんは巻き込まれる。みたいな展開だった記憶があるんですが… (2017年2月16日 8時) (レス) id: 87f773fa19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カヤちゃん | 作成日時:2017年1月31日 11時