お姉ちゃん。【名探偵コナン】

アメリカ。 ページ12

『アメリカに留学？』

その話が来たのは、思っていたより早かった。

「そう。来年一花ちゃん大学生じゃない？
向こうの大学を受験するのも、いいかなって。」
『え、でも新一はまだ2年生じゃん。来年もまだ3年生だし…。転校させるってこと？』
「まあ、そうなるわね…。」

いやいやいや、そりゃまあ、原作読んでるからどっちにしろ新一はアメリカ行かないで一人暮らしになるのはわかってんだけどさ。中学生で一人暮らしはまだ早いでしょ。

『私はアメリカ行きたいな。ちょっとワクワクするし。』
「一花ちゃんならそう言ってくれると思った！」

あとは新ちゃんだけね、と呟いた母に私はある提案をする。

『でも、留学するのは大学2年生からでいいかな？』

表向きは、それまでに英語を完璧にするため。
実際は、原作通り、新一が高校生になってから一人暮らしをさせるためと、どうせアメリカに行かないであろう新一と、少しでも一緒にいるため。

どうせ小さくなったら私たちは関わることはない訳だし。最後ぐらい思い出を作っておこうという私の小さな気遣いだ。

武道。→←高校生と中学生。

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