当然。 ページ6
Aside
太刀川隊と入れ替わりで任務にあたった私は、換装を解いて太刀川隊の作戦室にへと辿り着く。
数時間に渡る任務はすぐに終わって、すでに外は暗くなっている。
一緒に帰る、そのために待っててくれてる太刀川さんを迎えに来たわけだけど。
「…レポート？」
「わりぃ、これあるの忘れてた」
ドアが開いて入ってみれば、ガシガシと頭を掻きながらパソコンと向き合ってる太刀川さんが目に入る。
ため息をついて太刀川さんの隣に座る。
「今日、泊まる？」
「ああ、結構かかりそうだ」
「そっか」と呟いて、不器用にキーボードを打ってる太刀川さんを一瞥してからすぐに立ち上がる。
「じゃ、私帰るよ？」
「明日学校あるし」そう付け加えてなるべく邪魔しないように作戦室を去ろうとするとパシッと手首を掴まれる。
「ダメだ、お前も今日はここに泊まれ」
「え、いや…明日がっこ、」
「夜は俺と一緒に帰る、わかったか」
私の言葉を遮りそう言う太刀川さんは無理矢理私を横に座らせる。
真面目な顔で言われるからつい言いなりになってしまう。
また太刀川さんとのルールが一つ増えた。
「…それは嬉しいけどさ、」
中々進まないレポートを見て少し間をあけて、また口を開かせる。
「レポート手伝わせるためでもあるよね、残らせたの」
「うぐっ」と言葉を詰まらせた太刀川さんを見てまたため息をつく。
「…風間さん呼んでこようか？」
さっきの任務のとき風間隊も一緒だった。たぶんまだいるだろう。
「いや、風間さんは奥の手のそのまた奥の手だ」
それを聞いてため息をつき渋々テーブルに散らばってる資料を手にする。
「太刀川さんってさ、」
手にした資料を一枚一枚目に通しながら口を開く。
隣ではまた難しそうに「んー」と声を上げる太刀川さんが。
「なんで私のこと好きになったの？」
そう訊くと動かしてた手を止めてゆっくりこっちを見る。
それから疑問を持ったように数回瞬きして。
「そりゃ好きになったから」
なに当たり前のこと訊いてんだ、という目を見せる太刀川さん。
それだけ言ってまたパソコンに向きなおる。
いや、答えになってないし。その言葉は今集中している太刀川さんには言わないでおこう。
唐突すぎたかな。相手は太刀川さんだ、もうちょっと砕いて訊いた方がよかったかも。
気づくと手が震えていた。なんでだろう。
静かに深呼吸して気を落ち着かせる。
今日は徹夜になりそうだ。
◇
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零(プロフ) - 太刀川さん素直で大好きすぎる (2016年4月10日 1時) (
レス) id: 4463289b78 (このIDを非表示/違反報告)
いずみんLOVE - 出水が太刀川さんより男前だ・・・。 (2016年4月2日 15時) (レス) id: 61123b8b09 (このIDを非表示/違反報告)
soyon(プロフ) - 新作面白いです。風間さんの話とはまた違う感じが良いですね!頑張ってください！ (2016年3月21日 17時) (レス) id: 07f2e5561f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：§KAYA§ | 作成日時：2016年3月21日 1時
