持続。 ページ24
「だからそうゆうの言ってやったらあいつ太刀川さんを違う目で見てくれますよ」
「ちゃんと自分の気持ち伝えないと」そう言ってからストローをくわえる。あ、少し炭酸抜けてる。
「いっつも「好き」って言ってんだけどな」
「だーかーらー「好き」って単語だけじゃなく文で伝えるんすよ、長文で」
これ以上はどう口にして説明すればいいのかわからねぇ。はぁ、と首を折って大きくため息をつく。
「好きになった理由を言えばいいんだな」
「そーそー、そうっすよ」
俺も皿に乗せられてる串焼きを手にして一口食べる。時間が経ったのかあまり熱を感じない。
「出水、お前すげーな」
「やっぱ付き合ったことあんだろ」と茶化すように尋ねてくる太刀川さんに「ないですって」と呆れたように返す。
「の、割には経験がある感じだよな」
「そうっすか？」
それなりに相談乗ってたら自然と恋愛がどうゆうもんなのかが分かってくる。
「俺も太刀川さんも、お互い経験0みたいなもんっすよ」
「だな」
追加で焼き鳥とビールを頼む太刀川さん。まだ飲むのか、ってことは今日ぐらいは言わないでおこう。
「……如月と一緒にいるのどれぐらいか考えたことあります？」
口につけようとしてたジョッキを離して、目線をこちらに向ける太刀川さん。
「どこまで関係が続くのか、とかそうゆうの考えてたりします？」
『……心のどこかでビクビクしてる自分がいるの。
いつ捨てられるのかな、って最近思うことがある』
どんな気持ちで言ってたのか、もちろんそれは今でも分からない。
ただそいつの声が小さくて震えていたのだけは覚えてる。
「？別れるつもりはないぞ？」
手にしてたジョッキを静かに置いてまた口を開かせる。
「そもそも付き合おうって言ったの俺だし、そんな身勝手なこと許されねぇだろ」
この人はたまに柄にもなく正論を言うから、俺自身驚かされることもあるわけで。目を開かせて驚いてる俺を見て太刀川さんは笑う。
「よーし、今日は俺の奢りだ、食え」
「え、そのつもりで誘ってくれたんじゃないんすか？」
コーラとビール、そしてまた焼き鳥を頼む太刀川さんは半分ほど残ってたビールを一気飲みした。
あぁ、今日もまた一段と相談話しが長かった、と差し出された焼き鳥を味わいながらぼんやりそう思っまた。
◇
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零(プロフ) - 太刀川さん素直で大好きすぎる (2016年4月10日 1時) (
レス) id: 4463289b78 (このIDを非表示/違反報告)
いずみんLOVE - 出水が太刀川さんより男前だ・・・。 (2016年4月2日 15時) (レス) id: 61123b8b09 (このIDを非表示/違反報告)
soyon(プロフ) - 新作面白いです。風間さんの話とはまた違う感じが良いですね!頑張ってください！ (2016年3月21日 17時) (レス) id: 07f2e5561f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：§KAYA§ | 作成日時：2016年3月21日 1時
