第３２話 青龍 ページ33
静かな空間に足音だけが響く
だが、目の前には行き止まり
前には岩の壁しかない
チダイ「ここの奥にまだ道があります」
指さした先はやはり岩の壁…
A「隠し通路…ね」
壊すというのもひとつの手だけど、流石に騒いだらバレてしまう
手をそっと伸ばし壁を触ってみる
ひんやりとした壁は他の壁とさほど変わらないようにみえる
「プキュー」
鳴き声…？
岩の奥から何かしらの鳴き声が聞こえた
A「チダイ、この岩を見て」
チダイ「はい」
チダイは上から下をじっとみつめるとそーっと手を動かし岩の一部を触った
ガコッと音がして岩が開く
A「あったわね、隠し通路が」
シャイン「あれ？何だ、この小動物」
かがんで何かを拾い上げると私の前に差し出してきた
「プキュー」
そこには頬袋をパンパンにしたリスがいた
A「…貴方のご主人様の所に案内して下さる？」
語りかけるとまた「プキュー」といってシャインの手から降りて少し先に進む
シャイン「中々利口じゃないですか」
ふっと笑ってリスの後についていくシャインとチダイ
A「青龍…逃げないでね」
誰にも聞こえないように呟き私も後に続く
「プキュー」
リスの後に続き歩いて行くと狭い通路だったところが次第に広がっていく
そして広い空間へとついた
そこには青い髪をした男の人が寝ていた
横には里の者とは違う面が落ちていた
起こさないように近づいていく
顔を覗き込むと綺麗な優しい顔をしていた
青龍「…ん……？………っ！」
青龍は起きて私の顔を見ると後ろへと後ずさった
シャイン「なんだー？」
青龍「……」
無言で鞘をつけたままの剣を向けてくる
それに対抗するようにシャインとチダイも剣を抜く
守ってくれるのは本当に有難いんだけど、誰にでも剣を抜く癖をどうにかして欲しい…
A「…剣をしまいなさい。
青龍、私は貴方と話がしたい」
3人とも剣をしまうが青龍は一向に喋ろうとしない
A「青龍…私が誰だかわかりますね？」
私が四龍の場所がわかるように四龍も私の居場所がわかるはず…
青龍は首を静かに縦に降る
そして膝をつき、私の手の甲にキスをした
シャイン「なっ！」
忘れてた…四龍は私と会うとこれをする決まりがあったわね…
A「顔を上げて？」
ゆっくりと顔を上げて私をみたその瞳は綺麗な金色だった＿＿
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セレーナ - 続きを書いてほしいわ^ - ^できたら更新停止を外して更新頑張って (2019年5月7日 21時) (
レス) id: 60c907fcf4 (このIDを非表示/違反報告)
狐 - 早く、続きが読みたいです！更新頑張ってください！ (2018年5月26日 21時) (レス) id: 9b6ae3d64f (このIDを非表示/違反報告)
里奈 - キャラクターなど、能力とか工夫されていてとても面白いです！！更新頑張ってください！！続き楽しみにしてます！！がんばってください！(( o(｀･ω･ ´)o )) (2017年9月25日 17時) (レス) id: 7dd6445912 (このIDを非表示/違反報告)
百龍(プロフ) - 結葵乃さん» 申し訳ございません！レス返すの遅くなってしまいました…！ 面白いと言って頂けて感激です！これからもよろしくお願い致します!! (2016年7月19日 17時) (レス) id: b5156c55ad (このIDを非表示/違反報告)
結葵乃(プロフ) - この小説がおもしろくていつも楽しみにしてます頑張ってください (2016年7月15日 20時) (レス) id: fe87636d3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：百龍 | 作成日時：2015年10月20日 16時
