【暗殺教室】貴方が私の生きる意味【赤羽業】 (ページ9)

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カルマの時間4時間目ページ9

「ただの人殺しのモンスターさ。
あんたという先生は、俺に殺されたことになる。」

カルマは続けた。
静まり返る教室に、靴音はやけに響く。

「はいテスト。たぶん全問正解。じゃ、またね。先生。…A、行くよ。」
『うん。靴箱で待ってて。』

私は暗殺対象の横をすり抜けて、カルマの後を追うのであった。

その日の夜、私とともに家に帰ったがまた出かけたカルマは
擦り傷や打撲だらけで帰ってきた。

こんな目にカルマを合わせた奴に私は殺意を向けるが、まずは手当てから始める。
カルマも私を心配させたと思ったのか大人しく手当てを受けてくれた。

『…これ、誰にやられたの。私が今から殺してくるから。』
「そいつは殺しちゃだめじゃん、A。殺せんせーを殺さないと。」
『…カルマがそう言うなら、そうする。』

しぶしぶと私はカルマを傷つけた奴を殺すことをあきらめ、
その分の奴当たりは明日にでもやってしまおうと決意した。

カルマはそんな私に苦笑いである。

「心配しないでよ。俺は大丈夫だからさ。俺が弱いように見える？」
『そんなことない。でも…』

私はうつむいた。
その時、カルマの手が優しく私の頭の上に乗る。

「大丈夫。約束したじゃん。俺は絶対、Aの前からいなくならないよ。」
『…そう、だったね。』

私はようやく笑みをこぼした。
そうだ。カルマは私の親見たいにいなくなったりしない。
ずっと、そばにいてくれるって約束してくれた。

私をこの世にとどめる唯一の鎖になると。

「よし、明日はなにしようか!!俺はいくつか考えてるんだけど…」
楽しそうに明日やることを話すカルマを見ているだけで幸福な気持ちになれる。

この日常がいつまでも続けばいいなと私は願ったのであった。