【暗殺教室】貴方が私の生きる意味【赤羽業】 (ページ5)

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防衛省の時間ページ5

そんな時、チャイムの音が明るくなった。
誰からだろうと覗き穴から見てみれば、黒服の威圧感がある人たち。

『はい、赤羽です。』
「突然申し訳ございません、防衛省の者ですが。
　少しお話がしたいことがありますので、中に入れていただけませんでしょうか。」

インターフォンのカメラに防衛省の職員の印だというものが映り、
私はどうするべきかとカルマに目を向ければ、カルマはいいよと言うようにうなずいた。

『かしこまりました。少しお待ちください。』

なぜ防衛省が家に…?
…まあいい。もし、カルマに危害を加えるなら、容赦はしない。

私はその決意を胸に抱き、扉を開けて家に招き入れた。
ソファに座らせ、お茶と茶菓子を出して反対側にカルマと座る。

「…単刀直入に言う。」
自称防衛省職員の真剣な声に、私は思わず背筋が伸びた。

「この怪物を、殺してほしい。」
『…は？』

間抜けな声が、私の口から漏れたのは、仕方のないことだと思う。

10分後、去っていった防衛省の人を見送ってから私はカルマをちらりと見た。
カルマは闘志の炎を眼の中に宿している。

こんな顔のカルマは久しぶりに見た。
なんだか最近、暗い顔ばかりだったので少しだけ私は安心する。

「超生物が担任？生徒が暗殺？成功報酬が百億円？」
カルマは手の中に先ほどもらったばかりのナイフを遊ばせてにやりと笑った。

「おもしろいじゃん…1回、先生って生き物を殺してみたかったんだよね…。」

…暗い笑みだ。またこの笑みだ。
カルマに何があったかは、私は知らない。でも私は、必ずカルマの味方。
そのことだけは覚えていてくれたら良いと私は自分を納得させた。

『カルマ、どうする？さっさと殺して終わらせよう。』
「そうだね。…んー、あ、そうだ。こんなのはどう？」

嬉々として作戦を語るカルマに明日が楽しみだねと私は零したのだった。