【暗殺教室】貴方が私の生きる意味【赤羽業】 (ページ21)

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テストの時間6時間目ページ21

「本校舎に戻る資格は得たけど、俺たちはこのクラス出る気ないよ。
　前のクラス戻るより、暗殺の方が全然楽しいし。」
そう言い放ったカルマを見て、テスト用紙を見て…殺せんせーは、顔を上げた。

「で、どーすんのそっちは？全員50位以内に入らなかったっていいわけつけて、
　ここから尻尾巻いて逃げちゃうの？それってさあ…」

カルマがいたずらっ子のようににやりと笑った。

「殺されるのが怖いだけじゃないの？」

すごくわかりやすい挑発。しかし、殺せんせーの頭に怒りの色が浮かぶ。
それに追い打ちをかけるように、クラスメイトも言いつのった。

「なーんだ、殺せんせー怖かったのか。」
「それなら言ってくれればよかったのに。」
「怖いから逃げたい、って。」

殺せんせーの顔が怒りで赤く染まり、にゅやー!!と声を上げた。

「逃げるわけではありません!!」
「へー、じゃあどうすんのー？」
カルマの問いに殺せんせーは動きを止めて人差し指を立てた。

「期末テストで、あいつらに倍返しでリベンジです!!」
「「「「あはははは!!」」」」

笑いに満ちる教室を私は見渡した後、黙って教室を抜け出して
本校舎…理事長室へ向かったのであった。

『失礼します。』
一礼して理事長室に入ると理事長先生、浅野くんが既に中にいた。

「おや、Aさん。君ならここに来ると思っていたよ。」
『理事長先生、今回の件はどうご説明なさるつもりですか。
　…もしかして、そこまでして浅野くんに1位を取らせたかったのですか？』

柔和な笑顔を浮かべる理事長先生に私は浅野くんをチラリと見て
鼻で笑い、皮肉気に言い放つ。

しかし、理事長先生はまだ笑みを浮かべたまま。
…これくらいじゃ動じないか。
浅野くんは対照的に屈辱的な顔をしているが。

「まさか。そんなわけないじゃないか。君が1番よく知っているだろう？」
『…そうでしたね。貴方の性格の悪さや教育理念はよくよく知っていますよ。』

けっと私は吐き捨てる。
教育モンスター野郎め。

理事長はE組がカースト最下位いのこの状況を望んでいる。
だからこそ、力をつけてきたこの状況を憂いたのだろう。

気分が悪い。E組生徒の気持ちを考えたことはないのだろうか。

『…では、私はこれで。』
「ああ。またね。」