【暗殺教室】貴方が私の生きる意味【赤羽業】 (ページ15)

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集会の時間ページ15

午前中に毒殺騒ぎがあったらしい今日。

曇りで晴れ間がなく、絶好のサボリ日和に私はカルマと共に
午後に控えた集会をさぼっていた。

どうせ行っても本校舎の生徒によるこき下ろしが始まるだけ。時間の無駄だ。
それに貴重な昼休みを返上して山を降りるなんてとんでもない。

カルマの頭を膝の上に乗せて、気持ち良さげに眠っているカルマの髪をすく。
横に誰かの気配がしてとっさにそちらを見れば、にやにやと笑う殺せんせーがいた。

「ヌルフフフ…本当にAさんとカルマくんは仲が良いですね。」
『カルマは私の生きる意味。とても大切な人。』
「…いろいろとあったのですねえ。」
『カルマは私に居場所をくれたんです。世界を与えてくれたんです。』

私はいつの間にか、殺せんせーに私達が出会った時のことを語っていた。

「そうですか…そのようなことが。」
『はい。私はその時のことをとても感謝しています。
　赤羽夫妻にももちろん、私が一生かかっても返せないほどの恩があります。』
「それはそれは。さて、先生はそろそろ本校舎の方へ行ってきますね。
　このまま話しているのも楽しいですが、他の生徒たちも心配ですから。」
『行ってらっしゃい、殺せんせー。』
「はい、行ってきます。」

とんでもない速さで殺せんせーが飛んで行ってすぐに
風圧のせいだろう、カルマがゆっくりと目を開けた。

『カルマ、おはよう。よく眠れた？』
「まあまあだね。膝枕ありがと。あれ、殺せんせーは？」
『本校舎の方に。他のみんなが心配だって。』
「殺せんせーらしいや。ま、烏間先生に怒られてそうだけど。」
『確かに。』

ふふふ、と笑い合う。
空はいつの間にか、晴れていた。

『…そろそろ中間テストだっけ。』
「ああ、そういえばそうだったね。Aは今回も1位キープしなきゃダメなの？」
『たぶん。1位以外で50位以内だったら問答無用で戻される。』
「じゃあ、今回もがんばらないとね。俺もほどほどに頑張るし。」
『うん。私はカルマと常に一緒にいられるようにがんばるから。』

私はぎゅっと手を握り、カルマの頭をもう1度なでるのであった。