【暗殺教室】貴方が私の生きる意味【赤羽業】 (ページ13)

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大人の時間ページ13

翌日。
私は今日も今日とてカルマの隣に立って一緒に登校していた。

そして前の方に何人かと一緒に歩いている渚を見つけて目を輝かせた私は
カルマの手を引いて渚に抱きついた。

ぎゅむっ、とか音が聞こえたり周りが驚きの目で見てくるが全く気にしない。

『渚、おはよう。』
「…おはようAさん、カルマくん…」

苦笑いの渚とカルマ。
周りにいるのは確か…杉野とか言う奴と磯貝とか言う奴だったか。

『誰かに絡まれたりしなかった？貴方を傷つける人がいたら潰すから、安心して。』
「いやいやいや、安心できないよ!!主に相手の身が。」
「渚くん、俺言ったでしょ？相手の安全のためにもがんばって。」
「うん…」
諦めたような目のカルマに私は首をかしげ、2人の手を取った。

『速く行こう、2人とも。このままでは遅れてしまう。
　…それからそっちの2人も。』
今まで目の外に完全に追いやっていた2人をチラリとみて私は歩き出した。
…新しい世界と言うのは、やっぱり悪くない。守るものが増えたからだろうか。

「あー、今日から来た外国語の臨時教師の紹介をする。」
先ほどまでよかった私の機嫌は、かなり悪くなっていた。

私の目の前にはすごい体の美人に抱きつかれデレデレしている殺せんせーの姿。
何よ、あの女。べたべたこれ見よがしにくっついて。
…まあ、殺せんせーも悪い気はしていないようだから何も言わないが。

「イリーナ・イエラビッチと申します。」
語尾にハートが付いていそうなその言葉に私は吐き気を催しそうになった。
あれは両親の葬式で何人も見た財産目当ての奴のように皮をかぶってるだろう。

ああいう手合いは、何度も見たことのある嫌な奴だ。
それにこの時期に来た先生…かなりの確率で、ただものじゃない。

さあ、これからこの人がどんな影響をもたらすか。
…楽しみだ。