山吹が散る頃に【ぬらりひょんの孫】弐

山吹65 ページ25

(海との二人暮らしのところは飛ばしたいとおもいます。)




それから数日が経った。



海は和室でいつも寝たきりで、Aはいつも「邪魔！」と叫んでいた。




『あっ、もう野菜がない…それと、肉も…』




冷蔵庫を覗き、Aは呟いた。




『ねぇー、海ぃー！』




台所の隣にある和室に居る海を呼ぶが、返答がない。



『ねぇ、いないの？』





何度か呼んでも返答がない。






はぁ…とため息を一つ溢し、和室に向かう。





『海？』




ひょこりと、和室を覗くが、そこには、海の姿がなかった。





『なんでこんな時にいないんだか…』





スーパーは、八時に閉まる。



行くのなら、早くいかなければならない。



それに、一番街の方向にあるので、ここからは少し歩く。




それを考えながら、時計を見る。




時計の針は、共に、７のこところを指していた。




Aは、それに再び溜息をついた。




『まだ、洗濯もしなきゃなんないのに…』




そう、呟いた。

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