夏の終わりは【No side】 ページ10
ファータがトリックをビンタしていた頃、彼等は…
エイトフット「…どうすればいい…」
グリーン「このままではレッドもどうなるかわかりませんし…」
ヒューゴー「消えるって…やっぱり嘘だったりしないよな…」
夏が終わる。それはファータが消えることを指していた。
最近は雷がなることも多い。そこに赤ちゃんの泣き叫ぶ声が重なった時、ファータは消えてしまう。
そう、本には書いてあった。
グリーン「ファータさんは、愛をしれたのでしょうか…」
エイトフット「それは…」
ヒューゴー「それが分かるのは、ファータ自身と…レッドか…」
グリーン「うーん。とても難しいことかもしれませんが、方法は1つ、あります。」
エイトフット「どっちの方法だ?消えないようにする方法か?それとも愛か?」
グリーン「愛の方です。2人が、あなた方がファータさんに決断を迫ればいいのです。」
ヒューゴー「…まあ、確かにそれなら分かるが…なぁ」
エイトフット「だがそれが分かったところでファータが消えることを止められるわけではないんじゃないか?」
ヒューゴー「じゃあどうすればいいって言うんだ!」
エイトフット「分からないからこうやって話しあってるんだろうが!」
グリーン「まあまあ、落ち着いて。あなた方が争っても、何も変わらないのですから。…?あなた方が…では…ほかの人は…?」
ヒューゴー「?どうした?グリーン。」
グリーン「あなた方からはファータさんの記憶は消えない。でも、他の人の記憶は消える…」
エイトフット「それがどうした。」
グリーン「もし、ほかの人も、記憶が消えない、もしくは思い出したとしたら…どうなるのでしょう?」
ヒューゴー「つまり…イレギュラーってことか。」
グリーン「…それに掛けてみる価値は、あると思いますが。」
エイトフット「どうやって記憶を操作するんだ。」
グリーン「それが問題なんですよね…んー…記憶…記憶…」
ヒューゴー「…!グリーン、もう一度本を見せてくれないか?もしかしたら!」
エイトフット「出来るのか?記憶操作。」
ヒューゴー「俺達は出来なくても、ファータがすればいいんだ!」
エイトフット「何を?」
ヒューゴー「記録をだ!この本には、記憶は消えるが、記録は消えるなんて書いてない!だから写真か何かに残せば、思い出せるかもしれない!」
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作者名:ローズ | 作成日時:2018年8月4日 8時