29話 雨 ページ29
リヴァイＳＩＤＥ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
飛び出したのは自室で行く当てもなく
頭を抱えて廊下をただ歩いた
はぁ、とつい出るため息が一層俺を暗くする
足が向かったのは
兵舎で一番大きな窓
雨風が吹き荒れる暗い空を
覗くように見上げた
((こうしていたって何にも変わらねぇだろうが))
そう思うのに空から目が離せなかった
空はさっきのAの瞳と同じ色をしていた
雨なんて降らして
空も悲しいんだろうか、
あぁ
今もまたAを泣かせているんじゃねぇのか、
＿＿＿誕生日の日に消えるかもしれない、
なんて言うAを一人残して俺は何をやってるんだ
頭を抱えても、やっぱり
Aがいなくなるなんて、想像すらつかない
彼女が２０日眠っているだけで
もう十分の虚しさを得ていたのに
これから会えなくなる、なんてありえない話
であってほしかった
思わずまたため息をついた
((結局俺はどうしたら...))
「あれリヴァイじゃないか」
声の主がハンジだと分かっていたが、
今はぱっと顔を上げられる気がしなかった
「何？天気を確認しに来たの？
...すごい顔してるよ？」
「...あぁ、だろうな」
あれだけAのことで興味を持っていたハンジだ
そうでなくてもいずれ、
そうなれば＿＿＿Aがいなくなるなら＿＿
すべての兵士の耳にすぐに入るだろう
ならいつ言ったって変わらねぇ、
との自己判断で今の話を伝えた
それで、聞いてすぐは俺と同じように驚いていた
しばらく俯いて、それからの反応は
俺と違った
「...そうかもしれないね、」
ハンジが悲しそうに言う
俺は少しばつが悪くなって自分を恥じた
「私は一年前のあの日から、
ずっと引っかかってはいたんだ
....こんな形でも解決するに変わりはない」
「ハンジ、、お前は納得して
受け入れたということか...？」
「受け入れてはいないさ、、
Aがいなくなるなんて...
正直まだ理解できてない
けれど、実際そうなるんなら、仕方がない」
ラッキーフラワー
すずらん...純粋
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アルナ - 離れないでほしい更新頑張ってください！楽しみにしてます(*^▽^*)b (2018年2月9日 23時) (
レス) id: cf605af29c (このIDを非表示/違反報告)
サヤ嬢アッズーリ(プロフ) - どうか二人に、兵団の皆に奇跡の星が煌めきますように。応援してます、執筆頑張って下さい！ (2018年2月4日 21時) (携帯から) (レス) id: f4cabba140 (このIDを非表示/違反報告)
Vile - 奇跡をおこして!!
(ノ△Ｔ)
離れ離れにしないで!! (2018年1月19日 21時) (携帯から) (レス) id: 66be3b6d69 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 毎話、楽しみに読ませてもらってます。これからも、頑張って下さい！更新待ってます( ´ ▽ ` ) (2018年1月14日 20時) (レス) id: 56ad04eef5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なっちゃん | 作者ホームページ：http://triptriptrip..
作成日時：2017年5月5日 23時
