ＬＡＳＴ【リヴァイ】【進撃】 (ページ9)

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9話土産ページ9

『ええっ、ほんとにいいの？』

「あぁもちろんだ、そのために買って来たんだから」

王都から帰ってきたエルヴィンから受け取ったのは、
紅茶の茶葉

結局街に買いに行けていないままだったのだ

『ありがとう、丁度切らしていたの』

「そうだろうと思ったんだ」

『えっ知っていたの？
リヴァイからも頼んではないはずよね？』

「たまたま君たちの班員が話しているのを耳にしただけさ」

『あっそうだったの、ほんとによく周りを見てるんだね』

「いや君ほどでもないさ、ただのお土産だよ」

茶葉の入った感を大事に抱えると、ふわりといい香りがする

『ありがとう、あっ長旅お疲れ様だったね
何か飲み物は？』

「ホットミルク、頼めるかい？
気に入ってしまってね」

私は笑顔で返事をした

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リヴァイＳＩＤＥ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

「なんだ、コーヒーかと思えば」

俺は報告書を出しにエルヴィンの部屋に来て
ほのかに湯気の立つカップの中身に気づく

「最近のお気に入りなんだ、
さっきAが用意してくれた」

「そうだろうな、他にいねぇ
秘書でも付けたらどうだ？」

「悪くない案だ、
そうなるとAいいかと思うんだが」

「俺が頷くわけねぇだろ
自分の恋人をお前の女房にさせると思うか？」

「そんなことは言ってないだろう」

「世話係なんだ、みたいなもんだろ
とにかくこの話はなかったことにしてくれ」

「リヴァイが話し始めたことだろう
まぁ安心しろ、そんなつもりはない」

「当たり前だ、Aはダメだ
俺の補佐官だからな」

「それでいて恋人とは、
まったく、出来上がってるなと思うよ」

「ほっとけ、こちとらもうすぐ、」

思わず口を噤む
流れでなんでも言ってしまいそうだった

「もうすぐ？」

「...さぁな、忘れた
それより書類だ、その用事で来てるんだ」