ＬＡＳＴ【リヴァイ】【進撃】 (ページ45)

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45話　覚悟ページ45

ハンジＳＩＤＥ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

嗚咽交じりに
『、女になんて、生まれなきゃよかった...』

「...簡単に、Aの辛さが分かるなんて言えないよ
女の私でも分からない、だから、

リヴァイなんて想像もできないと思うんだ

リヴァイにも話してみない？あの日あったこと」

Aは目に見えて動揺した、
思い出すのも辛いんだろう

毎夜夢でもうなされてるんだ
せっかく忘れようと押さえていたのに、
私がこんなこと言うから、

『...無理、できない、、話せない』

「どうして？...言えない理由が、まだあるの？」

抑えてきた感情を戻してしまったんだろうか、
呼吸が荒くなってきて苦しそうだった

追い詰めるつもりじゃなかったのにと焦った

「あッ、Aッごめんもう＿＿」

『、...言ったの、』

「、え？」

『..彼らが、言ったの、
これは...リヴァイへの復讐なんだ、って...』

「え....？」

『ねぇ、教えて、どういうことなの？
私には、分からない

ッ何にも、知らないの...』

そう言ってAは顔を伏せて咽び泣いた

私も、訳が分からなくて困惑した

私はてっきり、
見知らぬ男による衝動的な犯行だと思い込んでいた

でも、そうじゃない、
怨恨によって陥れようという悪意のある
Aを狙った
計画的な犯行、ということになる

暗かったから犯人の顔はあまり見えなかったし、
覚えてもない、分からないと言った

でも確かに、Aはあの時病院で、

「私の知らない男に乱暴された」
そう言った、

その不自然な言葉の意味はこれだったんだ

Aは知らないが
リヴァイは知っているかもしれない人物の犯行、

憲兵にも訊いてみたが、そんな事件は挙がってなかった

Aは
その可能性が拭えず、犯人も捕まらないままで
誰を信用していいか分からなかった

彼女は今までずっとこのことで一人苦しんでいたんだ

彼女の震える手を握って言った

「話させて、思い出させてしまって、ごめん

...でもやっぱり私は、
リヴァイに話すべきだと思う」

『だめ、こんなこと知られたくない...』

「だからって、このままじゃ何も変わらない、
Aは前に進めない」

『...それでもいい、覚悟はできてる
もう、十分幸せにだったから』

Aは涙を流しながら、微笑んだ