ＬＡＳＴ【リヴァイ】【進撃】 (ページ44)

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44話決断ページ44

ハンジＳＩＤＥ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

『ハンジ、私、結婚はやめにしようと思う』

何を思ったのか突然そんなことを言うA
そう告げた後も変わらず、
マフラーを洗う手は止めなかった

「、ど、どうして！？リヴァイとは、話をしたの？？」

『まだ、今度言うつもり』

「理由は？最近は話もできてるじゃないか」

『でも、それ以上は,,,私、治せる気がしないの
たぶんもうずっとこのままだ

ずっと、怖いまま』

「そんなこと、」

『リヴァイだけじゃない、男の人がみんな怖い
どう克服したらいいか...分からない』

「時間をかければ！きっと治るよ！」

『だからなの、...こんな私に四年も付き合って
もうこれ以上、彼の時間を無駄にできない』

「彼は無駄だなんて思わない、
そんなの...
ずっと隣にいたAが、一番よく知ってるだろう」

『...だけどもし治らなかったら？

もうずっとリヴァイと手を繋げないのよ
もう一生抱きしめてもらえないのよ？

きっとそんなの、辛いのは私だけじゃないの、、』

気が付くと、Aの手は止まっていた

水の張られた桶の静かな水面に、
Aの涙が落ちていくつも波紋ができた

それからすぐに、力なくAは床に座り込んだ

彼女の肩を支えると、嗚咽を我慢して震えていた

「、A...」

『、お願い、ハンジ、どうか応援して...』

彼女は彼女なりに前に進もうとしてこの決断をしたんだ
敢えて辛く苦しい悲しい方を、

自分が苦しむ方を選んだ

リヴァイが悲しまないように、

そう言うけど、私から言わせてみれば、
そんなの誰のためにもならない

Aは知らないかもしれないけど、
Aと会ってないこの頃、

彼はぼんやりしていて、いつも上の空
口にしたと思えば、Aのことばかり

意地悪言ったって何にも反応してくれない
張り合いもない、冗談もない
とんでもなく、つまらない人間になった

もし、本当にもし二人が別々になるんだとしたら、
リヴァイは呼吸するだけの人形になってしまうだろう

Aだってそうだ、
四年も付き合ったリヴァイにさえ心を開けなくて、
他のどこの男と幸せになれるというの

だめだ、そんなの、
二人は、一緒じゃなきゃ