ＬＡＳＴ【リヴァイ】【進撃】 (ページ5)

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5話過去ページ5

リヴァイＳＩＤＥ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

エルヴィンが団長になり、俺も兵士長なんてのになって
数年が経った頃だった

立場上、報告書を上げる機会は何度かあるのだが
アイツはその度に言うのだ

「相変わらずだなぁ」

微笑ましいと言った様子で
俺のあげた報告書に判を押すのが
毎度ながら腹立たしい

とはいえ反抗はしないが

「チッ仕方ねぇだろ
俺は戦闘要員だ、文才はねぇよ
書類仕事は得意じゃない」

「まぁ紙面からも伝わってくるよ」

「あ？そんなに気に入らねぇなら他の奴に書かせる」

「何も言ってないだろう」

「その笑顔には腹が立つ」

「にしても当てはあるのか？」

「まぁな、とはいえ今の俺の班にはいねぇ
この機に一人、
班に引っ張ってくるのはどうだ？」

頭に一人浮かんだので頼んでみようと思った

「私は構わない
班のことはお前に一任している
頼んでみるといい、強要はするなよ」

「わかってる、
だが、そうだなそいつにもメリットをやりたいんだが
文官として採用というのも嫌だろう」

「なら、お前の副官ということで
副兵士長なんてどうだろうか」

「悪くねぇ」

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

「＿＿＿＿＿という訳で、副兵士長を頼みたいんだが」

「っ私に！？」

彼女は心底驚いたような表情で言った

そいつ＿＿Aはハンジの副官で、
どこへ行くにも必ず付いて回っている

大柄なハンジに隠されてしまうような小柄な奴だ

出逢った当初から、印象は悪くなく
愛想がないせいか、
人付き合いも少ない俺にもよく無邪気に話しかけてきた

ハンジを介してよく話すようになり
愚痴を言い合ったり、
食事を同じテーブルでとることも多かった

一緒にいて不自由はないし、良いやつだと思ってる
それに、身長が俺よりほんの少し小さいので
一緒にいて気分がいい

それに、仲は悪くない方だと思う

何よりまず、あいつは仕事ができる
今までハンジのもとについて長続きするやつはいなかった

一か月、長くて三か月以内で音を上げるやつばかりだった

けれど彼女だけは何年も続けられている

俺はその人間性と根気と実力を評価して、
彼女を選んだ