ＬＡＳＴ【リヴァイ】【進撃】 (ページ40)

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40話悲しいページ40

夢に出てくるのが本当にこの私なのか疑うときもある

けれど、
痛いのも怖いのもすべて一手に引き受けているのは
紛れもなくこの私なのだ

夢でも現実でも、いつも襲ってくる恐怖が
まだ自分を支配した

リヴァイに、会いたい

ただ隣の部屋にいるのに、
この壁を越えればとも思うのに、

怖くてできない

その理由を話すことも、恐ろしくてできない

だから
彼と話すのは、二人の伝言でのみだ

「A、今日は手紙だそうだ」

『ありがとう、私も、返事を書くわ』

直接顔を合わせる勇気がないだけで、
私の知っているリヴァイは私の中にいた

ナナバから受け取った手紙を広げると
彼の字、言葉、思いもすべて
嬉しかった

思わず、涙が出た

「ハンカチ、使いなよ」

『ありがとう、リヴァイには言わないで、
泣いてたなんて笑わ＿＿』

「どうかした？」

『ううん、心配、かけたくないの』

「、リヴァイは、
そうでなくても心配しているだろうけど...

まだ、会えないかい？」

『分かってる、伝言だってこの手紙だって
心配だ、ばかリだもの

...でも、また彼を傷つけてしまうかもしれない』

ベッドの上で布団をかぶってうずくまる私の肩を
ナナバはポンと叩いた

「重く考えないで、
ただリヴァイも愛する人に会いたいだけだ」

それから随分推敲して手紙を書いているうちに
ナナバは用事で出て行き、ハンジが来ていた

「おっ書き終えたかい？」

『でも、不格好なものになってしまったわ
笑わないで、と伝えて』

「リヴァイならなんでも喜ぶよ、
返事を待ちわびているだろうから届けてこよう」

手紙には、
私は大丈夫、心配しないでと言う旨を書いた
それから、、

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

リヴァイＳＩＤＥ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

あれ以来、Aの顔を見てない

病院から帰ってきたハンジからは

「喧嘩に巻き込まれたんだそうだ」

「...それだけか？それで、あんな怪我を負い
死んだような面になったのか？」

「あぁ、随分激しかったらしい」

「じゃあ、さっきぶっ倒れたのは？」

「たぶん、疲れが出たんだろう」

「....」

ハンジともAとも
どれだけ一緒にいると思ってる

嘘なんて、すぐわかる

だから、

悲しかった

彼らにとって、俺は
嘘をつかれなければならない存在だってことが

嘘だと分かっていながら、
何も言い返せなかった