ＬＡＳＴ【リヴァイ】【進撃】 (ページ30)

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30話お出かけページ30

AＳＩＤＥ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

街に出かける週末になった

その日は朝からバタバタしていた

リヴァイが私とは別のところへ向かう馬車で
特に早い時間に出るのをガウンを着て見送った

『気を付けてね、訓練兵の子達を怖がらせちゃだめよ？』

「わかってる、お前こそ気を付けて行けよ
暗くなる前に帰ってこい、この時期は夜が早いからな」

『わかった、遅くならないよう気を付けるね
それじゃ、行ってらっしゃい』

彼は徐に私の手を握った

「冷てぇ、俺の部屋にあるマフラーを持っていけ」

『ありがとう、借りることにするわ』

短いキスを交わしてから、彼は馬車に乗り込んだ

そうしてリヴァイが出かけたのを見届けてから
寒い手をこすりながら兵舎の中に戻った

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しばらくして
私も出かける準備を整え終え、コートを羽織った

それから忘れずリヴァイの部屋からマフラーを借りて
兵舎の外で予定の馬車を待っていた

するとすぐ後ろの窓が開いてハンジが顔を出した

「やぁAこれから出かけるのかい？」

『えぇそうよ、なんだか少し緊張するわ
兵士が結婚式だなんて笑われないかな？』

「調査兵団の有名人の結婚式ができるなんて名誉だ
歓迎してくれるだろう」

『だと良いけど落ち着かないなぁ、何しろ全部初めてだから』

「Aみたいにモテて何でもこなす人でも
慣れないこともあるんだねぇ」

『嫌な言い方～、
まるで私が恋多き人生送って来たみたいじゃない』

「モテたのは事実じゃないか～」

『そんなことないって
それに何度も言ってるでしょ、
好きになったのも付き合ったのも
リヴァイが初めてだって』

「リヴァイも同じこと言ってるけど
未だにどっちも信じられないんだよなぁ」

『本当だよ？嘘だと思うならナナバに訊いてみて

リヴァイも私が見てきた限りは知らないよ
ハンジから見てはどうだったの？』

「酔うと時々話すけど
その口ぶりからはその気配はないけどなぁ
調査兵になる前の話とかしないのかい？」

『まぁね、あまり話したがらないの
でも誰だって知られたくないことはあるから
私も気にしてないよ

今が幸せだから、それで十分』

「ならいいか、幸せそうで何よりだよ」

『本当、恵まれてるって思うよ
私＿＿＿あっ馬車が来たみたい

相手してくれてありがとう
それじゃあまたね』

「行ってらっしゃい気を付けてね～」

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