ＬＡＳＴ【リヴァイ】【進撃】 (ページ29)

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29話教会ページ29

AＳＩＤＥ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

結婚の発表をしてから数日が経ったある日

すれ違うたびに「おめでとう」と言われるのにも
なんだか申し訳なくなって来た頃

ハンジのもとに回覧を私に行ったところ
つい長話になってしまった

『うん、それで来月の
四年目の記念日に式を挙げようと思うの』

「それはいいね、少し先だけど
仕事も切りつけられるし、ゆっくり準備ができそうだ」

『ええ、それまでにきちんと籍を入れて、
結婚指輪も買いに行くつもりよ』

「ドレスなんかも用意しないと」

『あぁそっか、それもまたリヴァイと相談してみる』

「にしても、随分幸せそうな顔してるね
いつも笑顔だったけど、この頃は特に嬉しそう」

ハンジは私の顔を改めてまじまじと見つめて言う

『そう、かな？まぁよく言われるんだけどね』

「悩んでたみたいだったけど、よかったよ」

『おかげさまで...今だから言うけど

調査兵が結婚なんてできない
ましてや兵士長とだなんて

って思ってた、けど、』

「杞憂だったね」

『そうみたい』

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全員への回覧が終わり、最後にエルヴィンに渡しに行った

「ありがとう、助かったよ」

『構わないよ、あれエルヴィン
週末に王都に出向かなきゃならないの？』

机の上にのった紙に目を止めた

「あぁ今月二度目だよ」

『そう、、実はさっき
憲兵の伝令兵からこの書類を受け取ったの

週末までにサインして
憲兵団支部に戻してほしいそうよ』

「あぁ、そうだなこれは急ぎの案件らしい
仕方ない、今見てすぐに送り返すよ」

『あっ、週末前に書いておいてくれれば
私が出しに行ってくるわ

今は忙しいでしょう？
もうすぐミケが明日の会議の打ち合わせに来る時間よ』

「そこまで世話かけられないさ」

『いいじゃない、たまには
週末出かけるつもりだったからそのついでよ』

「...それじゃあ、悪いが頼むよ
街には何か私用かな？」

『えぇ実は、教会に
来月式を挙げたいと頼みに行こうと思って』

「あぁあれだな金色の鐘のある、良いところだ」

『でしょ？来月までに祝辞を考えておいてね』

「もちろんだ、
書類の方はできたら届けるよ
馬車は用意しておくが、少し遠いから気を付けるんだぞ
寒いからコートも忘れずに」

『ありがとう、念入りだね』

「いつもAが私に言ってるのと同じことだよ」