ＬＡＳＴ【リヴァイ】【進撃】 (ページ28)

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28話女ページ28

『あなたにプロポーズされて
私、報われたって思ったの

あぁ今までやってきたことは無駄じゃなかったんだなって』

「誰かがそういうことを言ったのか？」

『さぁね、覚えてない

だけど

リヴァイやエルヴィンと肩を並べて
対等に意見するハンジに憧れたこともあったし、

努力しても追いつけない壁にも阻まれて、

嫌な視線もなかったわけじゃない

もうずっと
女というコンプレックスが私について回ってた』

『でも、リヴァイに班に引き入れられて、
本当に嬉しかった、
女でも認めてもらえたと喜んだけど、
実際はそこがスタート地点だった

出来なきゃ女を理由に引きずり降ろされる
そう感じていたから

どうかあなたのためにも
後ろ指差されないように、必死で頑張った

そのせいで、あなたの厚意も
無駄にしちゃったかもしれないけど

どうか、許してほしい

まだ頑張りたかっただけなの』

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そう言った言葉が思い出されて
胸が締め付けられるような思いだった

俺は顔を伏せるAの頭にポンと手を置いた

「あぁ俺の前だけでいい、
他の奴に泣き顔見せるんじゃねぇぞ

そんなもったいないこと、誰がさせるか」

「お前を侮辱する奴がいるなら
それは同時に俺をも侮辱する事になるな」

『それじゃあもう、誰にもできないね』

「安心しろ、バカにしねぇから泣いたらいい」

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その日はちょうど仕事の折り合いがお互いついて
結婚についての話をしていた

『付き合って四年になる日に結婚式をするのはどう？』

「悪くねぇ、それで準備に取り掛かろう」

『いつも鐘がなる小さな教会があるでしょう？
そこに頼んでみようか

私週末空いてるの』

「あぁ、一緒に行きたいところだが
ちょうどその日は訓令兵の教官の予定があるんだ」

『大丈夫よ、あっ街でなにか買って帰るよ
何がいい？』

「任せる、お前が好きなものを買ってこい」

『分かった、楽しみにしてて
きっといいもの見つけてくるから』

そう言ってAは
幸せそうに笑って目の前のティーカップに口をつけた

俺もその笑顔にあやかるつもりで
その行動を真似てみた