ＬＡＳＴ【リヴァイ】【進撃】 (ページ25)

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25話号外ページ25

いつも通り入り浸って、リヴァイの部屋で
ひとまず手元の書類が終わって背筋を伸ばしていた時

隣の私の部屋の扉を激しく叩く音と
私の名前を呼ぶ声が聞こえた
その声はナナバだ
急いでこの部屋の扉を開ける

『ナナバ！？どうしたの？』

「あっいた！A！！説明してくれ！」

『は？えっ？？いったい何の話？』

「とぼけないでくれ、こんな話、まだ私訊いてないよ！」

『っだから、何のこと？それに落ち着いてよ
ちょっ中入って？、私の部屋じゃないけど』

焦ったような驚いたようなナナバは
部屋に入るとすぐテーブルにあった水を一杯飲み干した

『それで、何の話なの？』

ナナバは徐に胸ポケットから一枚の紙を取り出して
突きつけるように開いてみせた

『え！！！ッなにこれ！』

「訊きたいのはこっちだよ！
Aとリヴァイが婚約した、って！？
それ本当なの！？！」

その紙は新聞社の号外で
ナナバとミケが町を通りかかったところ配られていたそう
その話題で市民も盛り上がっていたとか

『え～、、あぁ～...』

「で！！ほんとなの？嘘なの？」

『あぁえっと、うんあの、
この話は本当なの

昨日、リヴァイに結婚しよう、って言われて』

ナナバは目を見開いてしばらく固まっていた
それからやっと理解したのか
私の手を握って

「ッおめでとう！！それならそうと
早く言ってくれればよかったじゃないか！
水臭いなぁ～同期で親友の仲じゃないか！！」

『タイミングがなかっただけなの
私の口から直接知らせなくてごめんね』

「まぁいいよ！にしても新聞社に発表したの？」

『するわけないじゃない！
まだエルヴィンとハンジにしか伝えてなかったし、
みんなにいつ知らせるか考えていたところで

...どうしよう
リヴァイが見たらびっくりしちゃう』

「今世間に知られると何か不都合が？」

『それは分からないけど、タイミングは大事だと思って

それに何もすぐ式を挙げて、
籍を入れるってわけじゃないの
仕事が落ち着いたら進めるつもりだったから...』

私はもう一度改めて紙面に目を落とす
見出しは大きく、

「調査兵団、兵士長リヴァイ、婚姻発表」
「相手は副兵士長A」
「人類最強カップル誕生」

いや発表してないってと突っ込む相手すら分からない

記事になったことに浮かれる部分もあったが、
それ以上に
民衆にこんなに広く伝えるほどでもないとの恥ずかしさ
でどうしようもなかった