ＬＡＳＴ【リヴァイ】【進撃】 (ページ3)

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3話副官ページ3

私はそのままハンジの部屋に行った、が

部屋には不在で、扉を開けてはみたものの
いつも通り物がそこかしこに散乱しているだけだった

それはハンジの班の所有している倉庫も同じで
ハンジの手にかかると、どこもこうなってしまう

だからリヴァイはここには来たがらない
私も予想はしていたものの、
呆れ交じりに一つ息を吐いて片付けから始めた

整理がなされてなきゃ何が足りないか分からない

ハンジから元副官ということと
友人であるというよしみから
時々、備品申請をとってほしいとは頼まれるのだが
もれなくこうして倉庫の整理もついてくるのだ

副兵士長になってからはあらゆる補佐だったり、
まとめ役としての仕事が多い
総務、といったところだろうか

でもおかげで交友関係が広がったり
信頼関係を築くのに一役買ってくれたり

忙しくはあるけれど、充実している

それでもやはり、ここの仕事は大変だ

床に散乱していた箱を持ち上げると
底が抜けて、
中身がばらばらと落ち
埃が舞って、思わずせき込んでしまう

「あれっ、副兵長！？」

『っ、ごほッ、えっとモブリット？＿＿ごほッ』

「っだ、大丈夫ですか？窓開けましょう！」

ハンジの今の副官、モブリットが通りかかって
私では届かなかった窓に手をかける

しばらくして埃が外に出ていくと咳も収まる

「すみません、いつも...」

『いやいいよ、
今だって、捕獲した巨人の実験でしょ？
アルベルトと、、』

「チカチローニです..
でも申し訳ないです」

『じゃあもう少し散らかさないで、
ってハンジに言っておいてくれる？
無理だとは思うけど』

「善処します...」

『期待はしないでおくよ、
！あっそうそう備品申請！
思いつくものがあれば言って？
一応倉庫の中はチェックしておくけど』

「あっそうですね、えっと＿＿＿＿」

『わかった、あとはこっちで倉庫見て追加しておくから』

「すみませんがよろしくお願いします」

そう言って倉庫を出て行こうとするのを引き留めて

『あっそう言えば
モブリットは何か用があったんじゃないの？』

「あっっ！！角材をとりに来たんでした！！」

私は床にあったのを手渡すと、
彼は「ありがとうございます！！」と叫んで
ばたばたと出て行った

それをほほえましく見つめてまた作業に戻った

私も前はあんなだったと懐かしく思った