ＬＡＳＴ【リヴァイ】【進撃】 (ページ18)

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18話嫉妬ページ18

「ばか言うな」

『悪くない、と思っちゃった』

「俺だってするそれくらい」

『怒ってはない？』

「あぁ、でもこれからは俺に付き合え」

『もちろん、あなたを怒らせると怖いもの
どこに連れてってくれるの？』

「一言余計だ、お前に怒ったことなんてねぇだろうが」

『そう？私が徹夜するとすぐ怒るじゃない』

「それは心配なだけだ」

『私が寝たほうがいい、って
何度言っても聞いてくれないのに』

「俺は大丈夫なだけだ」

『私だって大丈夫よ
たまには、一緒に起きていたい日だってあるの』

不貞腐れたように言うのが可愛くて
思わず見つめてしまう

『っ何？どうして最近顔ばかり見てくるの？』

「いや、何でもない、無意識だ」

『恥ずかしいからやめてよ』

俺が見ているのに気が付くと
また顔を赤くして背けるのまでがいつもの流れだ

四年もたったけど、ずっと変わらずAが好きだ

人生で愛した女なんて、Aだけだろう
そんなこと言うとまた

「寂しい人生ね」なんて笑われそうだったから
やめておくが、実際はそうだ

そもそも本気で結婚したいと思うほど愛した奴は
誰の人生にだって一人だろ
変えの利かない、たった一人

そんなことをしみじみ考えているととき必ず
まるで知っているかようなタイミングで

『何考えてるの？』

「Aのことだ」

正直にそう言ってやるとまた
顔を赤らめて照れたように笑う

『またそういうこと言って、からかってるの？』

「だから嘘じゃないと言ってるのに
頑なに信じようとしないのはお前の方だろ」

『でもまぁ、もしそれが本当でも
もう少しまともなこと考えたほうがいいよ』

「憎まれ口も上手くなったな」

『あなたにならってね、うつちゃったみたい』

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いろんな場所も回って、辺りが少し暗くなって来た頃

目の前を通り過ぎた
俺たちと同じ年齢層の夫婦、

女は男に肩を抱かれて幸せそうに笑っていた
それを終始、儚い表情で見つめるAに

俺はどうも訊かずにはいられなかった

「何考えてるんだ？」

『えあっ、ううんなんでも＿』

「俺はいつも正直に答えてるんだが」

『あ～、そうね、でも大したことじゃ』

「なんでもいい、気になるだろうが」

そう言って促すと
Aはとある覚悟をしたようにも
少し呆れたようにも見えた

話を聞けば、その理由は理解できた