ＬＡＳＴ【リヴァイ】【進撃】 (ページ1)

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1話副兵士長ページ1

ハンジ班の副官から
リヴァイの部下であり、副兵士長に転任して数年

近寄りがたいと噂されている彼だったが、

彼は昔からハンジと仲が良いため
それを介して関わる機会も多かった

それゆえか、私には彼のことが大体わかっていた

部下になる前は、ただの友人だった

けれど、もう恋人という関係になって長い

「好きだ」
と言われたのは最初の頃だけで

最近は
「愛してる」と言ってくれる

でもそれも、本当に、時々だ
『愛してる？』と訊いても
「愛してる」とはなかなか言ってはくれない

何か彼の気がものすごく向いた、そんな稀な時だけだ

でも愛の言葉なんて、そんなに言わない方が

彼の性に合っている

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私たちは日課の通り、食堂で一緒に朝食をとっていた

「A、お前の今日の仕事は？」

『書類整理と、班員の支給品申請をとりに
あっ、あとハンジも備品申請があるって言ってたな』

「それは申請書受け取りに行くだけなのか？」

『いやぁ、今ハンジの班、
捕獲した巨人のことで手一杯だろうから
まだ書いてないんじゃない？倉庫を見てくるつもり』

「だったら書類整理くらいこっちに回せ」

『大丈夫だよ、それより準備は？
今度新兵の教官するんでしょ』

「終わった、そもそも体一つで十分だ」

毎朝、こうやって他愛もない話や今日の仕事の話をしている

急いでいるときはそうもいかないけど

「「おはようございます」」

『あっおはよう』

「あぁちょうどいい、お前ら支給品申請だ、

あとで聞きに行くから
まとめておくように他の奴らにも伝えておけ」

班員は歯切れのいい返事をして去って言った

『ありがと』

「いい、それより
整理する書類は俺の部屋に持って来いよ」

そう言って断る間もなく
彼は朝食のトレーを持って片付けに行ってしまった

こうやって、彼は私を手伝ってしまうのが
相変わらず申し訳ない

なんならハンジの部下だった時の方が
忙しくしていたかもしれない

今それがモブリットに移っただけで

笑顔で溜息を吐いてから

私もトレーを持って彼を追いかけた