Unnatural love

おあずけ 中堂 ページ5

side中堂

A「系さーん」

『なんだ』

トテトテと少ない歩幅でこっちに向かってくる
どんな姿をみても愛おしいと思うのは
おかしいのだろうか

A「今日は、帰る？」

いつもはこんなこときいてこない
誘っているのか？
とすこし考え
帰ることにした

『あぁ、今日はそうする』

A「ほんと！？」

と花が舞うように満面の笑みで笑っている
あぁ、これは我慢ができなくなるな
なんて頭のなかで決断した

A「定時だよ！定時！一緒に帰るの！」

なんてピョコピョコ跳ねる
俺を撫でようとしているのだろうが身長が
足りないようだ
逆に低身長がめだっている
少し俺がかがむと
ｷﾞｭｯと抱きついてきた
予想外のことをされ少し戸惑うが
俺も期待に合わせそっと手をまわす

A「これで定時まではもつね！」

と言うとすぐ離れ
所長室からでていった
俺をまどわすのが得意なのかと考えながら
資料に目を移した


A「系さん、帰るよ！」

『あぁ、わかった』

もうそんな時間か

A「お先失礼しますー！」

『行くぞ』

横をすり抜けていくと
待ってよー！と元気な声が後ろから聞こえた

A「久しぶりだ、なんか緊張しちゃうなー」

えへへと笑う
あぁ、家までもつだろうか

A「ただいまっていってね、系さん」

『ただいま』

A「おかえり』

少し黒い笑みを浮かべていたA
もう家についたからいいだろう
すぐさまソファに座ったAに
飛び付き、噛みつく様なキスをおとした

A「ん！んぅ…」

『ふっ、ん』

静かな部屋に響く
小さな水音
それは俺を興奮させるには十分だった
俺はAの服に手をかけた

A「系さん、今日はしないよ」

すっと俺の下を抜けていった

『ここまできておあずけか？』

A「そー、おあずけ」

さっきの黒い笑みを浮かべ自室へむかった

A「いつまでもつかなぁ？系さん」

『明日、いつまでもつだろうなぁ？A』

とひと言伝え俺も自室へ着替えにいった
あぁ、明日どんな仕置きをしようか
それだけを俺は考えていた

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