Cigarette love 08 (ページ34)

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思いもしなかった言葉。ページ34

「ファンがあんな事するなんて
怖いわよね」

あんたがそれを言う？と思いつつ
「東方神起のお２人にはご迷惑を掛けてしまって
本当に情けないです・・・」と恐縮して見せると
「私は川原さんとマネージャーさんが
お付き合いしているのを知ってるから
あんな勘違いはしないけどね(笑」と星野先生。

「それなんですけど色々ありまして
彼とは別れました」

「え？そうなの？」
星野先生の表情が一変する。

彼女達には私がユノと付き合っているのは
バレているから、
これ以上演技を続ける必要もないので
時松さんとこの結末を考えて
星野先生に伝えることに決めた。

「残念ね」と星野先生。

「では、他のクラスにも挨拶に行くので」と
教室を出ようとすると
「待って！これうちのクラスからのプレゼント」と
星野先生は子ども達が作ったペン立てをくれた。

全てのクラスにクラスに挨拶をし
事務所へ戻ると副園長先生がお茶を入れてくれて
その後園長と応接室で話をした。

「川原さん大変だったわね」

「本当にご迷惑お掛けしました」

「貴方が悪い訳じゃないのよ？
それに東方神起のお２人が
しっかり園の事も考えてくださってるし」

「もう暫くご迷惑をお掛けするとは
思いますがよろしくお願いします」

「川原さんはこの後どうするの？」

「はい、保育士試験は受けようと思っていて
それまでは仕事はしないつもりです」

「そう、頑張ってね。
それとこの事が落ち着いたらまたうちで働かない？」

「え？」

「あんな事があって退職って形になってしまったけど、
本当なら辞めなくてもいいんだから。
それにね、先生達や保護者から
川原先生を辞めさせないでって言われてるの」

「・・・」
私はその言葉が嬉しくて泣きそうになった。

「だからね、落ち着いたら戻って来て？」

「はい。ありがとうございます」
私はそう返事をするのが精一杯だった。

こんなに迷惑を掛けたのに
思いもよらない言葉が嬉しくてたまらなかった。

「落ち着いたら園の行事ににも遊びに来てね？
招待状を出すから」

「是非、お邪魔します」

暫く園長と話をして、
その後自分のロッカーを片づけに向かった。

荷物を紙袋に詰めると私は
「今までお世話になりました」と
ロッカーに挨拶をした。

たまたま、休憩に来た千代に
「ロッカーにまで挨拶するの？」と笑われた。