Chocolate addiction 10

タンブラーの行き先。 ページ31

CM「それでカフェに？」

さくら「１人じゃ不安で
友達に一緒に来てもらったんです・・・」

「来てくれてありがとう」と
手を差し出すチャンミン。

さくらさんはおずおずとその手を握った。

ユノの方は・・・

ん？なにやらユノの表情が硬い。
傍へ行くとユノが何か英語で強い口調で
グレースさんに話しかけている。

それに気が付いたチャンミンがユノと交代する。

それからチャンミンはエレベーターを呼び
グレースさんをそれに乗せて見送った。

「どうしたの？」

CM「あのイギリス人はヒョンに
彼女達の事を罵ったんですよ」

「あぁ〜さっきもそうだったよ。」

CM「英語がそこまで得意じゃない俺達だって
悪い言葉は分かります」

「それで、ユノは何を言い返したの？」

CM「今回の事は彼女達だけじゃなくて
貴方にも否が僕はあると思います。
だから貴方に彼女たちを批難する資格はないです。
って言ってました」

「ユノらしいね。
で、チャンミンは？」

CM「これ以上騒ぐようなら警察を呼ぶし、
パスポートの控えをこちらは頂いているので
場合によってはファンクラブの永久追放も
視野に入れます。って言ってやりました」

「これまた強気に出たね」

CM「意外に多いんですよ。
韓国は強く出た方が有利な所がありますから
それを勘違いして外国人観光客が
無理を押し付けたりするんですよ。
特にヨーロッパの人は多いですね」

「へー」

CM「さっ、もう解決しましたし
コウさんのお使いも済んだし帰りましょう。
あっ、タンブラープレゼント出来ました？」

「あー忘れてた！
そうだ！彼女にあげようかな」

CM「そうなるとお友達にも
あげた方が良いんじゃないですか？」

「そっか、それじゃ・・・
チャンミン、これにサインして！」
私は自分用に買ったタンブラーとサインペンを
チャンミンに差し出した。

CM「いいんですか？」

「うん、私はタンブラー買えば
いつでもサインして貰えるし」

CM「ヒョン、ちょっとお願いします」

こうして２人にサインを書いてもらい
私だけが彼女達とエレベータに乗り
先生に見つからない様に
「東方神起からのプレゼントね。
先生に見つかると没収されちゃいそうだから
自分で買った事にするんだよ。
それと２人が今度は日本で会いましょうって」と
タンブラーの入った袋を手渡した。

２人は驚いていたけど
「ありがとうございます」と笑顔で
タクシーに乗り帰って行った。

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