Chocolate addiction 07 (ページ16)

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キャリカンとして。ページ16

看護師さんが
私の隣に椅子を持ってきてくれて
チャンミンとユノはそこへ座る。

「少し痛いかもしれないけど
我慢してくださいね」と
簡易的に固定されていた器具が外されると
青く腫れた腕が露出した。

YN「どうしてこうなった？」

CM「電話の時に東にやられたんですね？」

「う、うん。」

YN「警察にはちゃんと話した？」

「うん、説明したよ」

CM「あいつらは絶対に許しません」

「こんな事になっちゃってごめんね。
それにワイヤーもトロッコの事も
何も分からなかったし・・・」

YN「ううん、Aのおかげで
全部彼等がやった事だって分かったよ」

CM「志摩が全部吐きました」

YN「そうだ、Aに言っとかなきゃ」

「何を？」

YN「ツアースタッフは皆
今回の事は知ってるから。
次回の会場では何か皆に言われると思うけど
気にしないでいいからね」

「分かった。
あっ、でも犯人が分かったんだから
もう私はお役御免じゃない？」

CM「本当ならその予定でしたが
もしマシュが良いと言うなら
これからも俺達のキャリカンを
続けて欲しいんです」

YN「今回の件でスタッフ内に不信感とか
不安とか色々と出てきてると思うんだ。
その辺のサポートをお願い出来ないかなって」

「でも、私は騒動を起こした本人だし、
そんな人に相談したくないんじゃない？」

CM「マシュはもうキャリカンは嫌ですか？」

「別に嫌ではないけど・・・」

YN「それじゃ、こうしよう！
次回の会場が終わるまでに
誰もAに相談しなかったら
そこでキャリカンの依頼は終わりで
相談があったら継続でどう？」

「それでもいいけど・・・」

CM「それで決まりですね！」

キャリカンの今後が決まったところで
丁度処置も終わり、
会計と薬を貰うために待合室へ移動した。

「あ、お財布持ってない・・・
そう言えば私の鞄ってどこにあるのかな・・・」

CM「俺が払うから心配ありませんよ。
鞄は警察で保管してるそうです。
明日取りに行きましょう」

YN「今日は近くのホテルを
時松さんに取って貰ったから
そこに泊まろう？」

「色々ごめんね」

会計も済ませ、
時松さんが持ってきて来てくれた
上着を羽織り駐車場へと向かうと
車の前で
「無事で良かったわぁ～
ホテルへ行って
早くゆっくりしましょぉ～」と
コウさんが待っていてくれた。

「コウさんも来てくれたんですか？」

コウ「私も頑張ったのよ？
詳しくは車の中で教えてあげるわ♪」

こうして私たちはホテルへと向かった。