Chocolate addiction 07 (ページ15)

今日:1 hit、昨日:8 hit、合計:112,303 hit

処置室ページ15

救急車内で応急処置を受ける。

「ここの辺が痛いんですね。
袖が捲れないので切っても良いですか？」と
救急隊員さんに聞かれて
「はい。大丈夫です」と伝えると
ジョキジョキと袖を切り落とした。

そこで見えてきたのは
青く腫れた腕でそれを見た隊員さんは
「あぁ、これは骨折かな～
固定だけしますね」とテキパキと腕を固定した。

付き添いに女性の警察官が来てくれて
救急車で病院へ。

病院でレントゲンを撮ると
やっぱり骨折していて
そのままギブスを付けることになった。

「では、処置をしますから
あちらの部屋へ移動してくださいね」と
看護師さんに案内され廊下を歩いていると
チャンミンに連絡していない事に気が付いた。

私は看護師さんに
「すみません、
急いで連絡をしたい所があるんですけど
処置の前に
連絡してきても良いですか？」と聞いた。

「良いですよ。
処置室はこの先の４番です。
電話はあそこの角を曲がったところにある
自動販売機の横でお願いしますね。
終わったら処置室へ声を掛けてください」と
にこやかに答えてくれた。

「ありがとうございます。
すぐに戻ります」とお礼を告げて
私は自動販売機へ向かった。

看護師さんに言われた角を目標に歩いていると
背後から「マシュ！」と言う聞きなれた声が
聞こえてきた。

その声に振り返るとそこには
チャンミンとユノと時松さん。

そしてこちらに走ってくるチャンミンの
顔は今にも泣きだしそうだった。

「今、連絡しようと思ってっ」と
説明し終わる前に私はチャンミンの腕の中。

CM「無事で良かった・・・」

「うん、心配かけてごめん」

CM「怖かったでしょ、
俺こそもっと早く来れなくてごめん」
次の瞬間私の腕に冷たい何かが落ちてきた。

チャンミンの涙だ。

彼の顔を見上げると泣いてはいるけれど
どこか安心したような表情だった。

そんな彼を見たら私も張りつめていた
気が緩んだのかポロポロと涙が出てきた。

そうしていると私の様子を見に来た
看護師さんに
「心配だったのは分かりますが
彼女、腕を骨折してますから
抱きしめるのは処置の後にしてくださいね」と
チャンミンは注意されて
そこで私の怪我に気が付いた。

CM「処置に付き添って良いですか？」

看護師「良いですよ」

YN「僕も良いですか？」

看護師「どうぞ」

時松「私は何か羽織れるものを
車から持ってきます」

こうして時松さんは車へ、
私達３人は処置室へ向かった