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彼女の答え。 (YN ページ19

俺はまだ一緒に居たかったけど
彼女はそうではないだろうと思い、
「今日はこのまま帰る」と彼女と別れた。

こんな日でもAは車が見えなくなるまで
見送ってくれる。

家に向かいながら彼女の事を考えるけど
やっぱりきちんと返事が聞きたくて、
Aの家に引き返しチャイムを鳴らす。

「はい」と彼女の声。

「俺だけど忘れ物を取りに来た」
そう俺が言うとすぐに玄関のドアが開き
彼女が顔を出す。

俺は「ごめん、忘れ物したなんて嘘
やっぱりAとまだ居たくて」と言いながら
Aをギュッと抱きしめる。
そしてそのままの体勢で
「返事は急がなくていいからなんて言ったけど
やっぱり待てない」と彼女に伝えた。

すると「私もユノの事が好き」
彼女はそう返事をした。

その答え聞き俺は衝動的にキスをする。

Aはそっと瞳を閉じ、それを受け入れてくれた。

唇が離れた後、
Aは顔を真っ赤にしながらキッチンへ
「コーヒー入れるね、座ってて」と向かった。

俺がキッチンと部屋の境目の壁に
もたれかかりながら「本当に俺でいいの?」と聞くと
「本当に私でいいの?」とAが聞き返す。
俺は「Aじゃなきゃだめ」と答える
「私も」と彼女。

俺達はお互いにほほ笑んだ。

その後さすがに疲れたのか
Aは寝てしまった。

俺は隣に寝転がり彼女の寝顔にキスをする。

いつしか俺も眠ってしまい
目が覚めた時にはお昼を過ぎていた。

俺のリクエストで夕飯は彼女に作って貰う。

少しでも2人の時間を過ごしたかったからだ。

食材を買い出しに2人でスーパーに出掛けた。

手を繋いで歩く。
俺はただそれだけの事が
こんなに幸せだなんて思ってもいなかった。

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作者名:kawaetsu | 作成日時:2016年5月7日 15時

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