第三話 side 十束 ページ4
Aの顔が何か悩んでるみたいだった
「どうかした?」
「多々良、聞いてもいい?」
「うん、なんでも聞いて?」
「もしかしたらなんだけど、多々良って何かのグループに入ってる?」
「えっと、吠舞羅のことかな?…入ってるよ」
早く言うべきだったかな…
怖がらせたくなくて言わなかったんだけどな…
「…いつから入ってたの?」
「君と出逢うずっと前から。キング達とは中学の時からだよ」
Aはうつむいて震えていた
こんなに怖がらせて俺は何がしたかったんだろう…
「怖く、ないの?」
Aの言葉はキング達のことを言ってるのか
それとも
マフィアとかのことを言ってるのかよく分からなかった
でも、今俺が一番知りたいのは
「………俺が
怖い?」
パッとAは顔を上げて泣きそうな顔でこっちを見た
「そういうわけじゃっ」
「じゃあどうしてそんな顔するの?」
「〜っ怖いの」
やっぱり、そうだよね。
よく考えればすぐにわかることだ
「多々良が、私の近くからいなくなることが、怖いの」
「A…」
カタカタと震える彼女を俺は安心して欲しくて抱きしめた
「平気平気!何とかなるって!」
「馬鹿じゃないの」
Aって、こんなに小さかったかな
スッポリと俺の腕に入る大きさで消えそうな気がした
「酷いなぁ」
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凪花(プロフ) - 続き楽しみにしてます!頑張って下さい。応援してます! (2017年3月20日 9時) (レス) id: 254f4e5b63 (このIDを非表示/違反報告)
しゃむお2(プロフ) - 当分更新できなくなりました。問題が解決したらまた更新していきたいと思っています。読んでくださっていた皆様、本当に申し訳ありません。またいつかお会いしましょう。 (2015年9月5日 18時) (レス) id: 459e0b4525 (このIDを非表示/違反報告)
しゃむお2(プロフ) - 放置してごめんなさい!!受験生で忙しく更新がなかなかできません。夏休みに入ったので少しずつまた更新していきたいと思っていますす!応援よろしくお願いします! (2015年7月18日 17時) (レス) id: 459e0b4525 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゃむお x他1人 | 作成日時:2015年1月15日 1時