委員会は ページ4
この学園の生徒はみな、委員会に所属せねばならぬ。
なるほど、ここで縦の関りを作るというわけか。
学生にとっての一年は驚くほど大きい。
この‶委員会″で縦社会の基礎をみっちりと叩き込まれる、と。
さて
この学園内にある委員会は
作法
会計
用具
図書
体育
保健
生物
火薬
学級
まあ、学級は投票制らしいので置いておくとして、
残る八つの中から決めねばならないのか。
うーんと中庭でうなっていると、
「君が五年い組に編入したという名追 Aだね」
と誰かが声をかけてきた。
「はぁ」
顔を上げると、たしか一年は組の教科担当の土井 半助がいた。
「よろしく、一年は組の教科担当の土井だ」
「はぁ」
手を出されたので握手しておく。
その説明、さっき僕が脳内で全く同じことやったんだけどな…。
「ところで、なにをそんなにうなっていたんだい?」
「ああ、委員会のことで…」
と言ってしまったのが間違いだった。
「なら、是非火薬委員会に!火薬委員会は六年生がおらず、
久々知 兵助くんが代理委員長を務めているんだ。
もう一人上級生が...」
勧誘か。
まあ、別にそれでもいいのだが。
なんて思っていると、
「土井先生」
この声は…五年い組の実技担当、木下 鉄丸。
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作者名:ちとせあめ | 作成日時:2019年3月14日 9時