検索窓
今日:2 hit、昨日:14 hit、合計:1,506 hit

一瞬だからこそ ページ14

「やべえええええええ!!!!」
ものすごい形相で黒尾は走る。
目指すは、
「ごめんおくれた!」
「遅れたとかいうレベルじゃないんだが…」
「え、主将って海じゃなかったの?」
主将会議の場だった。
「ひどいな染井クン」
「っていうかもう終わったぞ?」
なんてガヤガヤと話していると、
「すみません、黒尾さん、勝敗の表完成しました」
と芝山が入ってくる。
「お、ありがとさん」
黒尾が受け取り、それを確認すると芝山は小走りに帰っていく。

その場にいた者がその表をのぞき込む。
「あー、こうやってみると、僕らのとこボロボロだなぁ…」
そういったのは染井だった。
それに木兎が不思議そうに言う。
「でも桜星は春高とかインハイの常連校だよな」
「まあ、伊達に桜じゃないよ」
「??」
ハテナマークを浮かべる木兎の横で、黒尾はにやにやと笑う。
「へぇ、風流だねぇ」
「風流?」
そう聞き返すと、染井は待ってましたと言わんばかりに、
嬉々として話始める。

「桜が満開になるのは、ほんの一瞬なのは知ってるよね?

 その満開の時期が一瞬だからこそ、僕らは桜を
 
 儚く、美しい、趣のある花だと思うわけだ。

 年中無休で咲いていては、こうはならないだろう?

 だからね、一年中ずっと強くなくともいいんだよ

 大会の日に、最高の実力が発揮できれば、なにもいらないんだ。

 だから、僕らは今強くないんだよ」

名前を呼ばない主将→←執念



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2人がお気に入り
設定タグ:ハイキュー!! , HQ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ちとせあめ | 作成日時:2018年9月12日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。