５３：再び襲撃！敵連合！！ ページ5
例に違わず、黒霧のワープゲートは便利極まりない。
あっという間に知らぬ場所にAはやって来ていた。
｢ワープ……ずるい｣
｢良いんだよ！お前の唐揚げの迫力には負けちまうから！｣
｢だよね！｣
｢チョロすぎかよ｣
敵のアジトを前にしても、全く崩れない唐揚げの愉快さ。ここまで来ると、もう称賛したくなるレベルだ。……しないけど。
アジトは小さな家のような作りだった。前に襲撃したアジトの方が、遥かに大きく強そうだったなあなんてAは思う。
｢小さなお家。きっとお金が無かったんだ｣
｢いや、ないない。精鋭隊ってめっちゃ稼いでるらしいから｣
Aの的外れな回答に、荼毘がそちらを振り向く事無く答えて見せた。……しかしお金が無いとは酷い言い掛かりである。
｢建国のためにも分けてほしいな。金｣
｢なんつー言いぐさ｣
｢金くらい自分で稼げよ｣
そして相変わらず冷静で冷たい面々(荼毘・死柄木)に、全Aが泣いた。
……唐揚げを握りしめながら！
それに気付いたスピナーが｢もう唐揚げを出してるのか？｣とAに聞いてきた。それを境に皆も唐揚げの存在に気付く。
｢お前、それ1日20個限定なんだろ！無駄使いすんなよ！！｣
｢暖かいんだもん！！｣
｢何にキレてんだようぜえ｣
｢相変わらずなんて塩対応なんだ、荼毘……｣
あと汚いから唐揚げは握らないと黒霧がAに言った。
黒霧が言えば駄々をこねる事無く｢はーい｣とAは返事を返す。死柄木が｢差別しやがるこの唐揚げ｣と小さく愚痴を漏らした。
｢さあて、乗り込みますか！｣
｢こんな小さい家、すぐに唐揚げ帝国の資産に換えてやるわあ！｣
｢……最近のお前、なんかがめつくねえ？｣
そんなことを言いながら、家の入り口を死柄木が蹴り破った。皆は真似するな。
───すると、そこには地下に続く階段が場違いに存在していた。
つまり、外装が小さな家であるのは地下をカモフラージュするためだったらしい。
｢全然ちっちゃくない｣──そう落ち込んだAに、トガが｢カアイイA、元気出してください｣と背中を叩く。
そしてすぐに｢奇襲してきます｣とトガとトゥワイスが前に飛び出す。階段を降りた先に広がる長い通路を、真っ直ぐに駆け抜けて行った。
｢はや！！｣
｢俺と黒霧も別件で動き回る。おいコンプレス。スピナー。唐揚げを任せた｣
その死柄木の言葉に何故か黒霧が｢えっ｣と声をもらし、荼毘が｢あれ俺は｣と混乱したのだった！
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はにか※はにかん(プロフ) - え、キュ、キュレーターですって！？……作者様！いえ、神様！！私たち付き合いましょう！？一緒に丑三ツ刻水族館に行きましょう！(？？？？？)あと、遅いコメントすみません… (2020年11月26日 22時) (
レス) id: d702d64ecc (このIDを非表示/違反報告)
エドワード - 唐揚げバンザイっっ！！黒霧さん逃げてぇぇ (2020年1月7日 22時) (レス) id: 09090d6677 (このIDを非表示/違反報告)
かぁびぃ(駄作者)(プロフ) - ほむほむさん» ようこそ唐揚げの世界へ(笑)どんどん惚れてくださいd=(^o^)=b (2018年3月10日 14時) (レス) id: f00a385698 (このIDを非表示/違反報告)
ほむほむ - やだ、惚れた (2018年3月10日 14時) (レス) id: c25a3a0724 (このIDを非表示/違反報告)
かぁびぃ(駄作者)(プロフ) - 百聞さん» コメントありがとうございます！唐揚げも、頑張ればそこそこ強く見えるようです(笑) 大好きな作品と言っていただけて大変光栄です！これからもまったり頑張る存意ですので、またお気軽にお声を聞かせてくださればと思います！＼(^o^)／ (2017年12月29日 18時) (携帯から) (レス) id: 87e86307e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かぁびぃ(駄作者) | 作成日時：2017年11月18日 11時
