真選組子育て奮闘記。

けっちゃく。　　山崎side ページ13

ついに泥沼化する一方的な愛憎劇(？)




を見かねたのか副長がAちゃんに説得しだした。








さすがフォローの達人。



「本当は優しい人なんだよ」


「ただ顔が怖いだけだ。」



「怖がる必要はねェ。
お前、動物園のライオンはあんな顔してても怖くねえだろ？

・・・・ありゃあ、そんなもんと思えばいい。」









・・・・いや、これはフォローなのか？
俺にはけなしてるだけに見えるんだけど・・・









でも、その説得する姿は
本当の父子といっても違和感ない光景。







なんやかんやいって副長
いいお父さんやってるもんな・・・・









…これ本人に言ったら
切腹間違いなしだけどね。









そして数分のやり取りの末、
みごと説得は成功したらしい。









「ごめんね？おじちゃん。
ホントは優しいんだよね？
Aまちがってたね？」









このかわいすぎる謝罪に
オヤジは外聞構わず号泣。


二人はなかよしになりましたとさ。






めでたしめでたし・・・・









・・・・じゃないや。残念ながら。









「へえ…俺はおじいちゃんで、
とっつあんはおじちゃんなんだ。


・・・・・べつにいいけどね。

全然気になんてしてね―し。」









「こ・・近藤さん・・・いや・・・そりゃあ・・・」









さっきまでのフォローが一言も出てこない副長。









「・・・今回ばかりはさすがの俺もおちょくれやせん。」









完全丸投げフォームの沖田隊長。









このいつも騒がしい真選組幹部たちを



一瞬で沈黙にたたき落とすとは・・・・。









・・・・姫様の威力恐るべしと
家来は感服いたします。

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