真選組子育て奮闘記。

おままごと　　山崎side ページ19

おままごとに変わった・・・・・・とはいえ。









「あちょー！
たおれろけらいいいい！」









・・・なぜか飛んでくるキック。






「倒れろ家来」っておかしくね？









一応設定としてはAちゃんがお母さんで
俺がお父さんのはずなんだが、









・・・・いったいこの家に何があったというのか。









きっと家庭崩壊寸前なのだろうということしか分からない。









あ、あとお母さんに
ドメスティックバイオレンスの気があることも分かるな、うん。









そんな細かい設定までした覚えないけど。









「Aちゃん、
そこはふつ―にご飯作ったりしない？

ほら、そこのお野菜セットとかあるし！

お母さんはふつ―キックしないから！」






「え？そなの？」









・・・・Aちゃんの中でお母さんとは一体何なのか。
想像を絶する。









「じゃ、おやさいきるね！」









とんとん・・・


とおもちゃの野菜がこれまたおもちゃの包丁で切られていく
軽快な音を聞きながら



これこれ、こういうのだよ、と頷いていると、









「けらいーまないたきれたー」









え？







「はい？」









みた方向。
Aちゃんの手の中には
どこから持ってきたのか本物の日本刀。









「ぎゃあああああああああああ
危ないよそれェエエエエエエ！」









本日、俺はおままごとの怖さを知った。

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