【銀魂】代 償 記 憶 喪 失【沖田総悟】

キオク ページ23

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会議が終わって少し落ち着いた
午後二時ごろ。









「沖田隊長、お帰りなさい！」


「けが、大丈夫なんですか？


ってかもう退院していいんですか？」









突然ざわめき始めた玄関。









――――沖田隊長。









その言葉に目を向けた先、




まだ痛々しく包帯を巻いた彼が
なぜか、隊士さんたちに
囲まれて立っていて。









「この程度の切り傷で
穴あけ続けるわけにもいかねーだろィ。






だから昨日の今日で
無理やり退院届け書かせた」






「…ダメじゃねーですかそれ」









ワイワイ隊士さんたちと彼が
話をするのを聞きながら






私は茫然と立ち尽くす。









―――あれだけのケガだったのに。









はっと我に返って。







「あ、あの！
沖田さん…っ」









何を考えるでもなく


とっさに出た声。








きっと
「そんな体でなにしてるんですか」

とか、
そういったことが
いいたかったのだと思う。









…でも







隊士さんたちが一斉に私の方を向く中







「え…」









沖田さんだけが一ミリたりとも
眼を動かすことなく







私のすぐそばを素通りする。









・…聞こえていた、ハズなのに。









昨日まであった
拒絶の色すらすでになく。









それと同時に






ふいに頭をよぎったのは



一つの仮説。

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