口は災いのもとって言うけど、口はさまないのも災いを招く。−姫side ラストー ページ20
「「はあ―ーーーーーーーーーーーーーーー」」
「へえっ?」
すさまじい怒鳴り声を想像していたのに
降ってきたのはなぜか、脱力したような溜息。
それも、二人同時。
「やっと、いつもみてえなこといいやしたねィA。」
「ったく・・調子狂わせやがって。
ちょっとビビったじゃねーか。
俺の驚きを返せ。」
「え、土方さんもしかして心配してたんですかィ?Aのこと。」
「うるせえ。だれがこんな小娘の心配なんざすっか。
言っただろ。
調子狂わされてちょっとビビったんだよ。
・・・てめーこそ、最後のほうマジなトーンになってたくせに。」
「俺も調子狂わせられてたんでねィ。」
「え―っと・・・Aさん・・
じゃなくて、私、いっつもそんなにひどいこと言ってるんですか?」
「「めちゃくちゃ言ってるぜィ/んぞ。
自覚ねーのかこのバカ女」」
「は、はい・・・」
・・・そこまで・・・
Aさん・・・・
いつもは一体どんな人なんでしょう?
暴言吐かないということでここまで心配されてしまうなんて・・
「・・・・・びっくりです・・・」
・・・だけど、
これだけの時間で、ひとつ気付いたことがあります。
Aさんはこのお2方を「いじめてくる悪い人」と言いましたが、
(それは若干事実でしたが)
土方さんも沖田さんも
Aさんのことを嫌ってはなくて、
むしろ、どこか大切にしてるところもあるのではないかと。
「まあいいや。
ってことで、土方、Aコノヤロ―――
どっちも死んでくだせィ」
「ふざけんな。
Aはともかく何で俺まで死ななきゃなんね―んだよ。」
・・・・・あくまで、第一印象のようなものですが。
Aさん。
実質あなたでいられるのは明日と明後日の途中までですが
なんとか、2日の間
私はあなたとしてやっていけそうです・・・・――――――――。
久々のヒロインsideだぜ♪沖「テメ―、自分がヒロインってガラだと思ってんのかィ?」→←言いなれないことは言いにくい。――――姫side続行。
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作者名:ピアス | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/b19a32b0a01/
作成日時:2014年3月23日 17時