【銀魂】ツキ無し女の憂鬱【土方十四郎】

不幸 ページ14

ヒットポイントがマイナスを示し、


絶望に打ちひしがれる私。









ほぼ葬式に近い悲壮感が立ち込める。









・







・・・・・・と。








「・・・あのさ、
真選組で今、
男所帯ならではの汚すぎる家事が
問題になってるんだ。」







ふと、口を開いたのはさっきまで黙っていた
「近藤さん」という人。









唐突なカミングアウトに
はあ、とだけ返事を返せば。








「・・・そこで
うちでも女中を雇おうっていう話になっててな。








どうだ、Aちゃん。



総悟が家壊しっちまった責任もあるし
もし一文無しだってんなら、








・・・・真選組で女中として働く気はないか？」









「え・・・・・・」







「もちろん、すむところも提供しよう。



三食飯付き、給料も弾むぞ！」








「こ・・・・近藤大明神様・・・・っ」








捨てる神ありゃ拾う神ありとはまさにこのこと。






すむ場所、ご飯、仕事、

・・・万事解決。








え？
今日結局いろいろ総合するとツイてる？







ひょっとして今日たぐいまれなるラッキーデー？









「やります！やらせてください！」





「そうかそうか！

じゃあ、これからよろしくなAちゃん！」



｢はい！」







和やかに決まった就職先・・・・





と思いきや。







「ま、でもその分、
野郎どものパンツとか
汗のしみ込んで変色したタオルとか、



どこのかも分かんねェ縮れ毛
片付けなきゃいけませんけどねィ。」





｢厠とかも想像を絶するしな。」









遅すぎる忠告。






時すでにおそし。







「・・・・・・え。」









めでたく女中就任。









・・・・一寸先は闇。

不幸→←不幸

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す