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円滑なコミュニケーション ページ14





 A side






 夜、やっとこさ家に帰れたと思えば、開けた扉の前に居たのは二人の妖精さんだった。

………ふざけるのは止めよう。

正確に言えば元禪院の真希真依ちゃん達なのだが、なんか、こう、キッラキラしていた。


女中が並ぶ「お帰りなさいませ、A様」のコーラスに、双子ちゃん達はびっくりした顔をした後、小さな声でぽそぽそと同じ言葉を言った。







「…お、お帰りなさいませ、Aさま」







「……………………お帰り、なさいませ、A様」







因みに前者が真依ちゃんで後者が真希ちゃんである。めっちゃ真希ちゃん嫌そうね。
きゃぴきゃぴした女中さん達は、「よく言えました!」と双子ちゃんの頭を撫でこ撫でこしていた。

成る程、把握。
ごめんねうちの女中が。


 色々謝りたいところだが、言うべき言葉はこれである。







「……うん。ただいま。それと、」







 千崎へようこそ、お嬢さんら。











 綺麗に磨かれた廊下を歩いているとき、『早速だけど、嬢さんらに話がある』と伝えておいた。

服装を楽にしたり軽食を摂ると、当主の間と言うべき部屋へと向かう。


その部屋の下座には、既に双子ちゃん達が正座をして待っていた。


俺は座布団のある上座へ座り。
双子は畳だけの下座へと座っている。


双子は俺が座ると、深々と綺麗に頭を下げた。
 


 慣れてんな、と思いつつパイプをクルリと器用に回す。流石といった所か、俺は思わずケラケラと笑った。







「__頭、上げていいよ」







俺がそう言うと、ビクリと双子の身体が揃って震える。
おずおずと瞳が上がったことに、俺は機嫌良く口角を上げた。







「それじゃあ、千崎へようこそ、お嬢さんら。

 俺は当主の千崎A。好きに呼んでくれたらいいよ。……何か質問ある?」







「、……なんで、アタシらを引き取った」







「え?欲しかったから」







「ハァ?」







何言ってんだコイツ、みたいな目を向けられる。
真希ちゃんて目つき悪いね。俺が言える立場でも無いけどさ。

てか、なんか同じ問いを夜蛾先生にされたね。
さっき。

もしかして流行りだったりするワケ?


 でも子供に分かりやすい説明しなきゃなー……。

 面倒くさ……。


いや推しだし別に話せる機会だし今脳内ハッピーシェイカーだけど!!


説明……説明。







「…あー。お嬢さんらね、今二つ選択肢あんの」







千崎の愛し仔ら→←出会いの前に



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甘木 - あっっっっっなんか可愛い生き物がいる… (2022年2月22日 20時) (レス) @page21 id: f8e0e8f1cf (このIDを非表示/違反報告)
焙じ茶 - あぁ、、、やっぱり好き、、、真希ちゃん真依ちゃん最高、、、 (2022年1月31日 0時) (レス) id: 0167f82c96 (このIDを非表示/違反報告)
一般人 - なんて面白いの・・・!感動!← (2022年1月30日 18時) (レス) @page18 id: 9f6ba63dfd (このIDを非表示/違反報告)
あき。#ぷりん(プロフ) - あぁ〜もう好き!!!!!!!更新ありがとうございます! (2022年1月30日 11時) (レス) @page12 id: bff8d73ccb (このIDを非表示/違反報告)
あほ - やったぁぁぁ!!!新しい話だぁぁぁ!! (2022年1月29日 19時) (レス) @page10 id: 7787f6d795 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミントティー | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年1月22日 22時

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