チェンジで(切実) ページ8
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「ちょ、A君じゃないっスか！」
「わあラギー！同じクラスですね！」
猫に似た魔獣によるハプニングがありながらも、入学式は無事(？)終わり、クラス替えの時間となった。ラギーは「問題児と同じクラスじゃなきゃいいんっスけどねぇ…」ととても笑えないテンションだったのだが、
なんと今年は大当たりだったようだ。
「アンタなら多少はマシっスね！」
「光栄ですよ〜」
彼はポムフィオーレの、A・レヴェリー。
あまり仲がよろしくないサバナクローとポムフィオーレだが、ラギーは中々この友人を好んでいた。
一応彼も問題児ではあるが。
「ふふ、私もラギーがいて良かったです」
何故かドヤ顔をかます彼の尻尾は、ご機嫌そうにゆらゆら揺れる。彼は妖精だが、やはり何処となく獣人くさい妖精なのだ。妖精は妖精でも猫に変わりはないのか、気ままな彼は一緒にいて退屈しない。
そんな思いでAを見ていたラギーだったが、突然Aはピン！と尻尾を立てる。
「え、なんスか」と狼狽えるラギー。
ラギーは知ってる。
こういう時は大体、面倒なことがあると。
「……ラギー。いいお知らせと悪いお知らせ、何方から聞きますか？」
「うわー聞きたくねぇー。良い方で」
「今年は、平和になるでしょう」
彼はそう言って金色の目を細める。
「…………悪い方は？」
「今言ったことが絶対に叶わないことです」
「展開早いっスね！」
その途端、どこかのクラスから、形容し難い破壊音が聞こえてきた。本当に展開が早い。廊下から、誰かの悲鳴も聞こえてくる。
「……A君？」
ラギーはAを見た。
Aはにっこり微笑んだ。
「フロイドとシエルが、同じクラスになったって知ってます？」
もう一度、破壊音が此方にまで響いてくる。それに伴う怒号。爆発音。切り裂くような悲鳴と、この高笑いは多分二人分ある。
フロイド・リーチに、シエル・ディムレイク。
彼らは同じく、二年Ｄ組となった。
「…………世紀末…………」
ラギーの目は死んだ。
多分、この学年、みんなが同じ目をした。
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ヴィンセント・ヴァンクール - めちゃくちゃ面白かったです…というかもう終わってしまったんですか……？続きがとても気になります。更新して下さるととても嬉しいです。頑張ってください！応援してます！！ (7月30日 2時) (
レス) @page17 id: a3d5b84e3e (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 続きの更新がなくて寂しいです。更新して下さると嬉しく思います。楽しみに待ってます。 (2022年1月30日 1時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 最後の「終わり」がどうしても、「ちゃんちゃん♪」ってSEが流れるそれにしか見えなくて困ってます……ギャグセンス金ピカじゃないですか！！！更新してくださるのを楽しみに、気長に待たせていただきますね！！ (2021年12月22日 9時) (レス) @page17 id: fb6be3cd03 (このIDを非表示/違反報告)
ミントティー(プロフ) - 名無しさん» 合ってますよー (2021年12月5日 6時) (レス) id: 38ab85e584 (このIDを非表示/違反報告)
稲荷 - やっべぇwww笑いが止まらんwww前作から来たんですがwちょー面白いwww更新頑張ってください (2021年8月23日 10時) (レス) id: 5c3b21ca8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミントティー
| 作成日時：2021年7月30日 16時
