なるほど共通認識 ページ4
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ポムフィオーレのA・レヴェリーは、猫の妖精である、ケット・シーという種族だった。
艶のある黒髪に、金色の流し目。中性的な彼は、入学直後からポムフィオーレ生の視線をあっという間に掻っ攫った。
アイツはとんでもないものを開けていきました。ポムフィオーレ生の、性癖の扉です。
だが此処はNRC。泣く子も真顔になる、ヴィランズの巣窟。
そんな悪役のNRC生達は、「かわいいものを可愛がる」という概念が驚くほど皆無だった。
ﾓﾌﾞA「…おや、親指姫ではないか！」
ﾓﾌﾞB「『小さな』指先が荒れているね。痛くはないかい？」
ﾓﾌﾞC「彼は一年だから『身長も小さい』し、美容法が未だ分からないのかもしれないな」
ﾓﾌﾞD「ふん、この美しい僕が、『小さな』君にハンドクリームを差し上げよう！感謝したまえ！」
正直、最初は地面とお友達にしてあげようかと思った。だが言葉に見え隠れする照れにより、「あっこれツンデレのツン控えめだ」と気づき自重した。
次の日も、その次の日も同じ様なことが起こり。
廊下を歩けば秒で囲まれる。
Aは、入学してから約一週間でそれを学んだ。
**
「……困りましたねぇ。どうにかならないでしょうか？」
彼は割と真面目に悩んだ。チヤホヤされるのは悪くないことだろうが、あまりに過剰だと何事も嫌になるものだ。あと照れ隠しの身長弄りが普通にムカつく。
彼に付けられたあだ名は『親指姫』。一寸法師でなかっただけマシかもしれない。
つけた奴、夜道と首には気をつけたほうがいい。
そんな彼の思考は、道を逸れ、おかしな方向へと向かって行く。
「私が怖くなればいいでしょうか…？」
怖さとは何だろう。
この時不幸だったのは、彼は元々その素質があったこと。
「…怖いと言えば、オクタヴィネル…？」
この時不幸だったのは、オクタヴィネル寮にモストロ・ラウンジが設立されるため、ラウンジの求人募集がされていたこと。
「…善は急げですね」
彼は黒いケット・シー。猫の妖精は気ままだった。そして、無駄に行動力があった。
この流れの中で最も不幸だったのは。
＊
「…よし、僕もオクタヴィネル生みたいになるか！」
まったくの同時刻に。
同じ思考のポムフィオーレ生が、もう一人、決意したことだろう。
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ヴィンセント・ヴァンクール - めちゃくちゃ面白かったです…というかもう終わってしまったんですか……？続きがとても気になります。更新して下さるととても嬉しいです。頑張ってください！応援してます！！ (7月30日 2時) (
レス) @page17 id: a3d5b84e3e (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 続きの更新がなくて寂しいです。更新して下さると嬉しく思います。楽しみに待ってます。 (2022年1月30日 1時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 最後の「終わり」がどうしても、「ちゃんちゃん♪」ってSEが流れるそれにしか見えなくて困ってます……ギャグセンス金ピカじゃないですか！！！更新してくださるのを楽しみに、気長に待たせていただきますね！！ (2021年12月22日 9時) (レス) @page17 id: fb6be3cd03 (このIDを非表示/違反報告)
ミントティー(プロフ) - 名無しさん» 合ってますよー (2021年12月5日 6時) (レス) id: 38ab85e584 (このIDを非表示/違反報告)
稲荷 - やっべぇwww笑いが止まらんwww前作から来たんですがwちょー面白いwww更新頑張ってください (2021年8月23日 10時) (レス) id: 5c3b21ca8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミントティー
| 作成日時：2021年7月30日 16時
