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だがまぁ、嘆いても仕方がない。成るように成るさ。
重みのある言葉だろ?


私はゆっくりと立ち、目線も変えず夏油傑に近づいた。

彼は私の初めてのアクションに驚いたようだが、行動を阻害するようなことは無い。


そのまま私は彼の側に立った。







「え、何処か行くのかい?」


「………」


「外?」


「………」


「出るの?」


「………」







目線を全く向けずに袖を引き、「外出ようや」と意思表示する。


無表情、無反応、無感情の三拍子揃ってるけど。
ただの噂に惑わされるメンタルしてないのでね。私に付き合って貰いたい。


此処に来たんだ。そりゃ、散歩するでしょ。


 家の庭。













 春夏秋冬を彩る風流な日本庭園。

 龍の愛し子とも云われる雅な斑尾の錦鯉たち。

 伝統を木目で顕わす歴史的な価値有る家屋。

 色気代表夏油傑。



あんまり外には出ないので、この光景だけで飯が三杯食えそうである。彼自身は「はわわ」って感じだけど。

はしゃげよ青年。謳歌しようや非術師家庭出身。
呪術師家系でも、ここまで見事な庭は滅多に見られ無いぜ?







「はは、凄い。圧巻だ。漫画みたいだね」


「………」


「あ、漫画って見たことあるかな。悟は少しあったみたいだけど…呪術師家庭だと見ないって聞くね」


「………」


「ああ。悟は私の親友だよ。五条って名前なら知っているかな。五条悟」


「………」


「漫画は今持ってないな。君が良ければ今度持って来ようか?あと悟も」







うわぁメンタルつぉい、反応もしない私によく喋るね。
あと五条悟を漫画のついでにしないであげて下さい、重鎮の胃が死んでしまいます。

ん?死んでしまう?
やっぱいいや!
滅んでしまえGと腐った蜜柑の胃。それが私の座右の銘であるからして。



 この高専二年のすぐるくん(今年度じゅうななさい)がにっこにこな理由を述べよ。







「悟が言ってたんだ、“君”は絶対誰にも関心を向けないってね」


「………」


「だから、今日私が君の護衛に選ばれたと聞いたときに賭けたんだ。『関心を向けられたら硝子にテキーラ
 を献上する』ってね」







だからニコニコしてるんかい。秒で答え合わせ終わったじゃん。

「あ、硝子ってのは私達の頼れる同級生だよ」という説明は要らないよ未来の教祖君。
五条悟に酒を貢がせる未成年とか事故紹介だよ。まともな自己紹介させてやれ。


 そして、彼はにっこり微笑んで言った。




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なつ - 最高です!更新待ってます! (2022年2月24日 0時) (レス) @page4 id: 7fe571f6f4 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 更新まてっます (2022年2月23日 13時) (レス) @page4 id: 220ab80aca (このIDを非表示/違反報告)
りんご - めっちゃ面白いです。応援してます (2022年2月17日 18時) (レス) @page2 id: 220ab80aca (このIDを非表示/違反報告)
きのこ怜那(プロフ) - 更新頑張ってください('ω')ノ 応援しています。(≧▽≦) (2022年2月16日 19時) (レス) @page2 id: b4660ce693 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミントティー | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年2月16日 19時

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