家庭的 ページ48
カルム視点
自分の部屋につくなり、すぐさまベッドに寝転んだ。・・・自分の手を眺め、結構すごいことをしてるんだな・・・と、つくづく思う。
カ「・・・前まで、誰かと手を繋ぐことすらしなかったのに」
お隣さんの影響か、俺はどんどん変わり始めてる。それは間違いなかった。
誰かと一緒に朝食を食べに行くのも。
夜遅くまで、誰かと喋るのも。
誰かを、朝早くに起こしたりするのも。
誰かの寝癖を、ましてや女の子の寝癖を直すのも。
誰かに、好意を寄せるのも。
前の俺からは、１つも想像できないことばかりだ。
カ「敵わないな・・・お隣さんには」
まだ、お隣さんの手の感覚が残っている手を、グッと握りしめる。・・・それと同時に、ドアがノックされた。
「カールムっ！ご飯、行こ！」
先ほど別れたばかりの、明るい声。・・・自然と、笑みが零れた。
カ「入ってきていいよ」
俺がそういうと、ガチャッ！という音を立てて、ドアが開いた。お隣さんは、ドアを静かに開け閉めする習慣はないようだ。
カ「ごめん、まだポケモンフーズあげてなくて」
「・・・カルムってさ、普段ポケモンフーズってどうしてる？」
俺のポケモンをボールから出していると、お隣さんから質問が飛んできた。
カ「普通に市販のだけど？」
俺がそう答えると、お隣さんはごそごそと鞄から何かを取り出した。
「じゃあさ、これ！私の特性ポケモンフーズ！食べさせてみてよ！」
カ「お隣さんの！？」
思わず聞き返してしまった。・・・そういえば、お隣さん、料理と絵と裁縫は得意だって言ってたな。
「うん！私の手持ちじゃ評判いいみたいなんだけど・・・カルムの手持ちの皆には大丈夫かな？一応、市販のよりもバランスに気を付けてるつもりなんだけど」
淡々と説明するお隣さんを見つめた。本当に、旅に出た頃の不器用なお隣さんからは想像もつかなかったな。こういう、家庭的な面。
カ「君の手持ちの舌は確かだし、お隣さんの料理の腕もマフォクシーから聞いてる。安心して食べさせられるね」
「本当っ！？やったね！」
何がそんなに嬉しいのか、ニコニコ笑って俺にポケモンフーズを手渡すお隣さん。俺は、それを受け取った。
皿に移してみると、市販のポケモンフーズより、５秒ほど皿に集まる時間が短かった。
カ「・・・すごいね」
俺がボソリとそういうと、お隣さんは満足げに笑った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 140人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ポケットモンスター」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆず - これ見てたら凄い和みます！ (2016年3月12日 0時) (
レス) id: 93cd75fbbf (このIDを非表示/違反報告)
珠里瑠@N(プロフ) - mikuさん» ちがうわよん！((← スミレちゃんは決して嫌いではないわよ！でも、スミレちゃんとトオルくんなら、トオルくんが好きよ((はぁと←← スミレちゃんだってかわいいしかわいいしかわいいし((ry← (2014年4月7日 19時) (レス) id: 820939c8a0 (このIDを非表示/違反報告)
miku(プロフ) - 珠里瑠@Nさん» なんで英語にしたん？ｗ チクショーこっちは部活だって言うのによぉ（（ それスミレちゃんを貶してるってことでおｋ？← 私はオリキャラ全員に愛着持ってるのよ（（ (2014年4月7日 8時) (レス) id: 38fa76f22b (このIDを非表示/違反報告)
珠里瑠@N(プロフ) - mikuさん» そうかそうか。今日Australiaから帰るわ。← 最近思うこと。なぜトオルくんよりスミレさんの方が人気がたかいっ！← (2014年4月7日 3時) (レス) id: 820939c8a0 (このIDを非表示/違反報告)
miku(プロフ) - 綾風サクラ＠チャリア信者なのだよ←さん» 嫉妬じゃなくない？それｗ (2014年4月6日 22時) (レス) id: 38fa76f22b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：miku
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/reddonau/
作成日時：2014年2月16日 21時
