一番幸せなこと ページ1
窓の外はちらほらと雪が降っている。今日１２月２４日はクリスマスだ。世間ではいい子にサンタさんがプレゼントをする日でもあるし、恋人たちが無条件で楽しく１日を過ごせる絶好の機会でもある。それに憧れを抱くのは可笑しなことではないと思うんだ。
私の隣で毛布に包まってうとうとしているトウヤをじっと見る。トウヤは寒いのが苦手なのでこういう日は外に出たがらない。そもそも季節のイベントで盛り上がるタイプではないので今日もまたいつも通りで特に変わらないトウヤがそこにはいた。
「クリスマスだよ、トウヤ」
「そうだね」
「デート、行かない？ 外雪降ってるし、ホワイトクリスマスできっと楽しいよ！」
「僕が寒いの苦手なの知ってるでしょ」
私のささやかな希望はトウヤの１言によって打ち砕かれる。そこまで期待していないしこうなると予想していたからもう拗ねたりなんてしない。じっと窓の外を眺めているとトウヤがぽつりと何かを呟く。小さな声だったので上手く聞き取れないままその言葉は静かな部屋の中に消えて行ってしまった。
「トウヤ？ 今何か言った？」
「いや……別に」
「そうかな……別にいいけど。今日は一段と寒いねー。布団の中いーれてっ」
「うわっ、ちょっと！ 勝手に入ってこないでよ」
トウヤが包まっていた毛布のなかに無理やり入り込む。トウヤにくっつくようにするとすぐに温かくなった。トウヤの肩に正面から頭を乗せる。耳元で溜息が聞こえるのと同時に背中に手が回された。
「全く、人が折角温まってたのに……無理やり入ってくるなんて何がしたいの」
「私が入っただけじゃ温もりは消えないでしょー？ たまにはこういう気分なんだよ」
憎まれ口を叩きながらも私を毛布から追い出さないのはトウヤが本当に無愛想な人間じゃないからだ。ちゃんと根っこは優しい。ただ素直になれないだけ。背中に回された手が彼のやさしさを物語っている。
「あのね、トウヤ。別にいいの。クリスマスにデート行けなくてもトウヤと一緒にいれるだけで私幸せだから」
「……なんのことだか分かんないな。突然何？」
「なんでもない。眠くなったから寝ていい？」
「勝手にしてよ、もう……」
どこか諦めたように言われると笑みがこぼれた。トウヤの呟いた声は聞こえなかったけど言いたかったことは分かる。
(いつかAが僕に愛想をつかさないか心配するなんて、僕は馬鹿だ)
(愛想なんてつかすわけないのに、トウヤは馬鹿だな)
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みるたんちーずぴざ - イケメントウヤ君もショタ系後輩トウヤ君もドSなトウヤ君もぐへへ^p^ (2019年7月29日 13時) (
レス) id: 3ad7a94d0a (このIDを非表示/違反報告)
miku(プロフ) - ライブラさん» はい！ トウヤ君は可愛いと思います！ｗ (2015年1月25日 23時) (レス) id: 38fa76f22b (このIDを非表示/違反報告)
ライブラ(プロフ) - mikuさん» さっきトウヤ君を調べて来たんですよね、公式とかpixivその他で。やっぱり可愛かったですよ、トウヤ君！ (2015年1月25日 23時) (レス) id: a152b6d671 (このIDを非表示/違反報告)
miku(プロフ) - ライブラさん» あくまでも専属絵師様に捧げる小説のトウヤ君の性格なので、公式に決められたトウヤ君の性格とは異なる場合がありますが……。 そういっていただけると嬉しいです！有難うございます！ (2015年1月25日 23時) (レス) id: 38fa76f22b (このIDを非表示/違反報告)
ライブラ(プロフ) - 「トウヤ君って誰ぞ」って感じで開いて見たんです、が････トウヤ君って、可愛い子なんですね･･･!!トウヤ君可愛い。 (2015年1月25日 23時) (レス) id: a152b6d671 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miku
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/katudoutyu12/
作成日時：2014年12月24日 22時
