【ポケモンXY】 君はいつだって １３

悪戯好きなピカチュウ ページ26

貴方視点

「よしっ・・・ピカチュウ！雷！」


　ピカチュウが体勢を立て直してすぐに雷を撃つ。シザリガーに上手く直撃して、思わずガッツポーズをとった。



テ「クラブハンマー！」

「１０万ボルト！」


　タイプ的には有利だから、確実に技を決めていけばいけるはず。ピカチュウの素早さを活かさなければ。



「ピカチュウ、シザリガーの技に当たらないように周りを走り回って！」


　ピカチュウにそう指示すると、ピカチュウはそこかしこをウロチョロし始める。シザリガーの近くに行って挑発したり、その挑発に乗ったシザリガーの技を素早くかわしたり。


　ピカチュウはどうやら悪戯が好きみたいで、フラダリさんの時もドンカラスに挑発して苛々させてたっけな・・・。



テ「挑発に乗っちゃダメだ！」



　ティエルノが焦ったようにそう呼びかけてシザリガーの落ち着きを取り戻す。・・・けど、ピカチュウがシザリガーの周りをぐるぐると回りながら１週ごとに変顔を決めていくのには流石に腹が立ったらしく、シザリガーがピカチュウのことを追いかけ始めた。


　追いかけっこになれば、ピカチュウは負けない。




「ピカチュウ！シザリガーに張り付いて放電！」



　走る足を止めて、ピカチュウが自分を追ってくるシザリガーの方を見る。全速力を出していたシザリガーは急に止まれず、ピカチュウに張り付かれる。


　そして・・・ピカチュウが思いっきり放電を放った。その強力な技に耐えきれずに、シザリガーは倒れる。ピカチュウはそれを見ると、私の胸に飛び込んできた。
　

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