【ポケモンXY】 君はいつだって １３

いいバトルを ページ23

貴方視点

サ「よぉし！ブリガロン、タネばくだん！」

「火炎放射！」


真っ赤で熱過ぎる炎が、ブリガロンを包み込む。タネ爆弾も火炎放射で焼け切って、技の威力は最高だ。



サ「かわらわり！」

「マジカルフレイム！」



気のせいかな。マフォクシーの技が、いつもよりも強い気がする。ナナミさんとのいつかのバトルの時みたいに取り乱してはないけど・・・何か・・・。


少し、違和感がある。



「サイコキネシス！」



でも、怒りとは違うと思う。何だろう、この違和感・・・。


マフォクシーの背中を見ても、それは複雑すぎて読み込めない。




「もう一度、止めの火炎放射！」

マ『了解よ！』



火炎放射が、ブリガロンを捉える。ブリガロンは倒れて、バトルは私の勝ちだ。




「やったね。マフォクシー！」

マ『えぇ！』



・・・嬉しそうに微笑む姿を見て、いつも通りだと感じる。でもやっぱり、バトル中に感じた違和感は勘違いじゃないと思う。



「えへへ・・・サナ、いいバトルだったよ」

サ「やっぱりAには勝てないなぁ・・・」




サナは可愛らしく微笑んで、そういった。その姿を見て、初めてバトルをしたあの日のことを思い出す。



「サナ、あの日ぶりだよね。バトルするの」

サ「うん！あれがはじめてだったよね。あの日も私、負けちゃったんだよね〜」



サナと話していくうちに、やっぱりこの旅を初めて沢山のことがあったと鮮明に思い出していく。



「でも、やっぱりあの日も今日も、いいバトルだった。有難う！」

サ「えへへ・・・こちらこそ」




多分、これからも色褪せないその思い出は、私の未来への糧へとなるんだろう。

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