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受け付けを終わらせてからすぐ名前を呼ばれる。
Ns「音羽ちゃーん。渋谷音羽ちゃーん。」
「音羽行こ。」
音「んぅ。」
す「先生に診てもらお。」ﾅﾃﾞ
音羽を抱っこしててドアが開けられない私に代わってすばるくんが開けてくれる。
Dr「こんにちわ。渋谷音羽ちゃんですね笑」
す「はい。」
Dr「今日はどうされました？」
「さっきからちょっとお熱がでてきちゃって…」
Dr「何度ありました？」
「37.9℃です。」
Dr「もう一度測ってみましょうか。
娘さんのお顔も真っ赤だし笑」
「はい。」
Dr「音羽ちゃん。ちょっと先生のほう向いてくれないかな？笑」
音「やーの！」
「音羽ー。」
音「んぅ。」
Dr「怖くないよー？」
音「……。」
す「音羽、頑張ったらパパが欲しいもんなんでも買うたろ！」
音「ほんと？！」
す「ほんまや！
なんやったらヒナにも買ってもらうか？笑」
「もーすばるくん。」
す「ええやんか笑」
「仕方ないなぁ。音羽頑張ろっか笑」
音「うん。」
私たちの会話を聞いて先生たちは笑ってる。
Dr「優しいパパだね笑」
音「うん！」
Dr「じゃあちょっと頑張ろう笑」
音「あい。」
Dr「お耳で測るだけだから。」
ﾋﾟﾋﾟ
Dr「ほら！もう終わったよ。」
音「ん。」
Dr「38.6℃か。熱上がってますね。
インフルの検査しときましょうか。」
「はい。」
Dr「それでは少しお待ちください。」
そう言って先生は検査キットを取りにいった。
す「なぁA。音羽頑張れるか？」
「うーん、どうだろう…。」
す「泣けへんかな。」
「多分泣くだろうねぇ。」
す「やんなぁ。大人の俺でもイヤやし。」
「私もヤだもん。」
そんな会話をしてると先生が帰ってくる。
Dr「おまたせしました。」
音「それなに？」
Dr「これはね、音羽ちゃんの中に悪いバイキンさんがいないか見つけるための道具なんだよ。」
音「しゅごーい！」
Dr「お鼻にこれをちょっとだけ入れるんだけど、頑張れるかな？」
音「痛い？」
Dr「じっとしてればすぐ終わるよ。」
音「んぅ。」
「音羽？」
音「……頑張る。」
Dr「えらい。じゃあちょっとだけ頑張ってね。」
音「んー。」
Dr「おっ。音羽ちゃんえらいね。」
音「んっ。ったい！」
す「音羽泣いてないやん！えらいなぁ。」
Dr「はい！終わった。泣かないでえらいね笑」
音「ママぁ！」ｷﾞｭ
Dr「ふふっ。結果が出るまでお待ちくださいね。」
2人「ありがとうございます。」
音「……ありあと。」
泣いててもちゃんとお礼言えるからえらいよね。
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作者名：慧梨 | 作成日時：2018年5月18日 4時
