45話 ページ45
お酒を飲んでも眠くなくて
タバコを吸ってみても気持ちが落ち着くことはなかった
「灰皿使いすぎだろ」
「…あっち座ればいいでしょ」
「もーらい」
明日東卍との決戦ということでチームの意識は高まっていた
その熱に飲み込まれたくなくて、またタバコに火をつけると持っていたタバコを半間に取られてしまった
薄暗いゲーセンの中でいかにも悪そうな人たちがわんさかいる
最悪な気分に最悪な景色…
「最悪」
「火貰ったぐらいでそんな拗ねんなよ」
「違うわよ。みんな随分とやる気だなって思ってるだけ」
「年齢も数も俺らのが上だ。負けると思ってる奴はいねぇよ」
「だとしたら舐めすぎでしょ」
「ばは。じゃあ東卍の攻略法でも教えろよ」
とんとんと私の膝をつつくと、まあ無理だわなと言って私の肩に大きく手を回した
「もっと上手くやれや」
「あんたらも目的が見え見えなのよ。
マイキーの幼馴染なら誰でも良かったんでしょ」
「場地が入りたいって言ってきたらしいじゃん
交代してもいーんだぜ？」
「…ｯ本気で言ってんの？」
ギロリと睨むもハハッと笑い飛ばす半間は、自分の吸っていたタバコを私の口にいれると、そうそうと満面の笑みで私の顎を撫でた
「大人しく餌として一虎についとけよ
一宮Aちゃん」
「…タバコの吸いすぎで早死にしろ」
「そのペースじゃお前の方が先に死 ぬぜ」
半間の手を払いのけて、ゲーセンを後にする
やっぱり半間は私のこと信用しきってないわね
そりゃ最初から無理だとは思ってたけど釘刺されるとは思わなかったな
「明日で終わり、か…」
珍しく一虎とは別々の道を通って家へと向かう
東卍って今どうなってんだろ
場地は結局東卍に復帰できたのかな？
「(場地は今…」
「Aさん」
後ろからの聞きなれた声にすかさず歩みを止める
振り返るとそこには武道と千冬がいて、今回初めてとなる千冬との対面に自然と背筋が伸びた
「壱番隊副隊長の松野千冬です
は、初めまして」
「私に何か用事？」
ちらりと武道を見ると、今日は俺じゃなくてこいつですと言って千冬の背中を押した
一歩前に出てきた千冬は緊張しているのか、あの…えっと…っと口を開いては閉じてを繰り返した
「場地のことでしょ」
「…っス。場地さんからは聞けませんでしたが、総長とたけみっちからは何となく聞きました」
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餃子(プロフ) - 微生物さん» 了解しました！ご指摘は有り難い事なので言って頂けて嬉しかったです(^^)励みになりました！頑張ります！ (2022年4月9日 12時) (
レス) id: 62fd12ab2d (このIDを非表示/違反報告)
微生物(プロフ) - 早めの対応ありがとうございます！設定タグの方も「馬地」になってますので訂正お願いしたいです。何度もご指摘すみませんm(_ _)mこの作品結構好きなので今後も更新頑張って下さい (2022年4月7日 22時) (レス) id: f2927e6a43 (このIDを非表示/違反報告)
餃子(プロフ) - 微生物さん» うわ本当だ！ご指摘ありがとうございます、すぐになおします！ (2022年4月7日 20時) (レス) id: 62fd12ab2d (このIDを非表示/違反報告)
微生物(プロフ) - 「馬地」ではなく「場地」ですよ (2022年4月6日 18時) (レス) id: f2927e6a43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：餃子 | 作成日時：2022年2月9日 14時
